「慰謝料は払わせない」「購入した家を渡せ」…離婚後、義両親に挨拶した娘の悲劇【弁護士が解説】

「慰謝料は払わせない」「購入した家を渡せ」…離婚後、義両親に挨拶した娘の悲劇【弁護士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの人に祝福された幸せな結婚も、お互いの価値観の違いやさまざまな事情で離婚に至る場合があります。そんなとき、悩みの種の1つが、義両親への挨拶です。自分の両親への離婚報告は一般的ですが、義両親への離婚の挨拶はどのような場合に必要なのでしょうか。本記事では、義両親への離婚挨拶をすべき場合としなくてよい場合、挨拶する場合の方法について、Authense法律事務所の白谷英恵弁護士が解説します。

報告すべき3つの場合とそれぞれのメリット

離婚のときの義両親にあいさつは必要?
[図表1]離婚のときの義両親にあいさつは必要?

 

1.離婚後も関係を続ける場合

夫婦のあいだに子どもがいる場合、離婚後も義両親が孫に会いたがるかもしれません。逆のパターンも然り、離婚する本人は赤の他人になりますが、子どもにとってはそうではありません。義両親は子どもにとっての祖父、祖母には変わりないでしょう。子ども、義両親の双方が付き合いを望むのであれば、自分も子どもを通して付き合いを続ける必要があります。

 

子どもが居づらさを感じてしまうような肩身の狭い思いをさせないためにも、義両親への挨拶は必要になるでしょう。

 

2.長年の結婚生活から離婚する場合

長年連れ添った相手の義両親ならば、新婚よりはお付き合いの回数がそれなりにあるはずです。円満な離婚である場合の割合は少なく、悲しい出来事の場合のほうが多いでしょう。悲しい出来事ゆえ、なかなか挨拶しづらいかもしれません。しかし、長年お世話になった、または親交があったのならば別れの挨拶はしたほうがよいでしょう。義両親への挨拶は、お世話になった人たちへの感謝を同時に伝えられる場でもあります。後ろめたい場合には気持ちがすっきりするかもしれません。

 

また、なかなか気持ちの整理が付けられなかった人も、言葉にして報告することで、自分の気持ちに区切りをつけられるよい機会にもなります。

 

3.義両親と一緒に住んでいた場合

事情によっては、結婚をきっかけに義両親の家に一緒に住むこともあるでしょう。夫婦のスペースを作ってもらうなど、直接お世話になることが多くあります。長い時間ともに過ごしたのに、離婚という結果になってしまったのならば、礼儀の1つとしてお世話になったお礼と挨拶をしたほうがよいでしょう。

 

一緒に過ごしたときが長いほど、離婚のときにいざこざが生まれる原因になる場合もあります。トラブルを未然に防ぐという意味でも挨拶したほうがよいでしょう。

 

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