AI導入が遅れる「フィリピン」だったが…「ロードマップ作成」&「研究拠点設立」で本腰

7月8日週「最新・フィリピン」ニュース

AI導入が遅れる「フィリピン」だったが…「ロードマップ作成」&「研究拠点設立」で本腰
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が、フィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今週は、フィリピンのAI導入への取り組みと最新の不動産市況についてレポートしました。

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フィリピン「人工知能戦略ロードマップ2.0」を作成

フィリピンの経済産業省(DTI)とアジア開発銀行(ADB)は、フィリピンの人工知能(AI)戦略ロードマップ2.0と人工知能研究センター(CAIR)を立ち上げました。このロードマップは、フィリピンをAI主導のイノベーションと投資のための主要な目的地に変革させることを目指しています。

 

このロードマップは、ネットワーク環境の構築、データアクセスの改善、教育の変革と未来のAI人材の育成、労働力のスキルアップとリスキリング、AIエコシステムの構築、イノベーションの加速など、戦略的重点事項に焦点を当てています。

 

直近の優先事項としては、研究開発への支出額を国内総生産(GDP)の0.3%からユネスコの推奨目標である1%に引き上げることを目指しています。また、現在の労働力のスキルアップとリスキリングも重要課題としています。

 

フィリピンは2023年、オックスフォード・インサイツによる政府AI準備度指数で193ヵ国中65位でした。経済開発庁(NEDA)のバルサカン長官は、教育にAIを統合することで、フィリピン人は新興技術を活用するのに必要なスキルを身につけ、競争優位を確保し、より多くの投資を呼び込み、経済成長を促進することができると述べています。またデータ伝送のオープンアクセスに関する法律(コネクテッド・ピノイ法案)がAIのメリットを最大化させるのに役立つと期待されています。

 

一方、DTIは、国家AIガバナンスフレームワークの策定を主導していますこれは、AIイノベーションと責任ある導入のバランスを取るためのガバナンスフレームワークで、開発者や利害関係者ができることの範囲と制限を確立するものです。2024年末までの完成を目指しています。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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