不動産投資の成否を分ける「リスク管理」。そのリスクは市場変動や資産価値の下落など確認しやすいもののほか、通常は隠れて見えづらいものも。不動産企業のトップセールスマンだった齊藤郁織氏は、そのようなリスクによって大きな損失を被る投資家を多く見てきたといいます。不動産投資でしっかり資産を築いていけるよう、不動産投資の3つの潜在リスクに加え、その対応策についても解説していきます。

潜在リスク(3)…設備交換費用変動リスク

賃料や修繕積立金の変動のほかに、「設備交換費用」の発生も織り込んだ上で不動産投資をすることをお勧めします。

 

ここまで、家賃の下落や修繕積立金増額の要因としてマンションの老朽化のお話をしましたが、老朽化するのはマンションの建物自体だけではありません。各部屋の設備(エアコンや浴室乾燥機等)も同じ様に古くなります。そして、古くなった設備の交換費用はオーナーの負担となります(入居者の過失による場合を除く)。

 

一般的に、設備は15年程度が交換の目安とされています。また、区分マンションの場合はすべての設備を交換すると数十万円程度の出費となると言われています。

 

よって、築年月から15年毎に50万円程度が発生すると見込んだ上でマンションを買えば、より正確な収支の見込みを立てて投資の意思決定が出来ますし、購入後も設備交換費用が想定外の支出となることを防げるかと思います。

 

※ややこしいのですが、「設備交換費用」はいわゆる専有部分である各部屋にかかるもので、建物の共用部分(外壁やエントランス等)の修繕のために積み立てる「修繕積立金」とは別の支出となります。ご注意ください。

 

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