不動産投資には「営業マンは言いたがらない出費」がある
筆者が不動産のセールスをしていたとき、初めて不動産投資を始めたお客様から「契約時はプラスで回ると聞いていたのに、ふたを開けたら知らない支出がありマイナスでした……」と相談をいただくケースが多かった印象です。
不動産投資をするとき、営業マンはほぼ必ず「この物件を買って、これだけのローンを組むと毎月XX万円の収支になります」と、毎月の収支予想を教えてくれます。当然これはとても重要な情報です。しかし、毎月発生しない費用に関しては説明が省かれてしまう場合があります。
もちろん、すべての営業マンではないのですが、お客様に不利な条件は隠してしまう営業マンも残念ながら存在するのです。「説明されてなかった……」と手遅れになる前に、不動産投資における「3つの隠れた出費」について理解しておきましょう。
不動産投資における隠れた出費…「固定資産税」
代表的なものが『固定資産税』です。不動産は、持っているだけで毎年税金がかかるもの。そのため「毎月の収支だけを頭においてしまうと、固定資産税を含めた実際の収支って思ったより良くないな……」とあとで気付く方もいます。
「固定資産税(+都市計画税)はいくらか」に関しても担当の営業マンにちゃんと確認をした上で、不動産投資を行う様にしましょう。
不動産投資における隠れた出費…「所得税」
所得税について、会社員であればすべて会社に計算を任せているので、意識している方は多くないと思います。しかし、不動産投資を始めると不動産所得が発生し、毎月会社からもらっている給与以外でも所得税が発生するので注意してください。
「給与」と「不動産所得」は合算して所得税の計算が行われるため、不動産所得がマイナスになる物件を買えば所得税は減り(=いわゆる節税効果)、プラスになる物件を買えば所得税は増えます。よって、不動産投資をすることで所得税を以前よりも多く払うことになる可能性もあるのです(ただし購入した年は、不動産購入にあたりたくさん費用が発生するので、節税となることが多いです)。
営業マンに「この不動産を買えば毎月収支がプラスです!」と説明されても「実は所得税の金額を入れるとマイナスでした」ということも十分あり得ます。購入を検討するときは「この不動産を買ったら不動産所得はどのくらいになりますか?」「私の年収だとどのくらい所得税が増えるのでしょうか?」という点を必ず確認するようにしましょう。
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