今回は、地方在住者でも「東京のワンルーム物件」を買うべき理由を見ていきます。※本連載は、不動産投資家として活躍する台場史貞氏の著書、『妻を社長にしてワンルーム経営』(かんき出版)の中から一部を抜粋し、サラリーマンでもできる「東京の中古ワンルーム投資」の手法を紹介します。

管理会社に任せれば、上京する必要もほとんどない

地方に住む人にとってワンルーム投資は、「東京に稼いでもらって、地方でのんびり暮らす」ことにほかなりません。

 

筆者は愛知県に住んでいますが、投資用のワンルームは東京と神奈川にしか保有していません。現在の15戸については購入の機会ごとに上京していますが、管理はすべてまかせ切っているので、管理上の必要があって上京したことはありません。

 

管理してくれる会社が開催するセミナーに呼ばれて上京する程度です(もちろん、サラリーマンとして出張で上京することはあります)。仮に東京に住んでいたとしても、管理を自分で行うことはないでしょう。

 

私が管理にかけているお金は、1戸につき3240円です(業務委託費集金代行業)。管理してくれる会社は千の単位の物件を管理しているからこそ、この程度の値段で引き受けられるわけです。

 

その管理を自分で行う人もいます。ところが、自分の保有物件だけの管理を自分で行うと効率が悪く、割に合わなくなります。深夜に鍵をなくした入居者への対応、自分が旅行中にトラブルが発生したときの対応など、管理業務は思った以上に大変です。

 

それをやっていたら、家賃収入はあっても、不労所得ではなくなってしまいます。

 

ですから、管理費がもったいないと考えるより、「管理業務分も踏まえてワンルーム投資で収益を出していく」と考えるべきです。

「生活の土地勘」と「投資の土地勘」は別

このような状況を説明してもなお、地方に住む人のなかには、

 

「地元に比べて土地勘がないので、どうしても不安。ワンルーム投資を地元でやりたい」

 

という人もいます。しかし、あらためて述べると、それはまったくの間違いです。土地勘はなくても、投資用ワンルームは東京で買うべき。東京には土地勘には替えられない投資メリットがあるからです。

 

生活するための土地勘と投資家としての土地勘は異なります。この点は理解していただかないと、得られるものも得られません。

 

私が東京の23区に住むのなら、経済的なことを考えて、競争が激しく家賃の安い北区や足立区など城東地区を考えます。

 

しかし、ワンルーム投資をするなら、北区や足立区の物件はまず選びません。港区、中央区、新宿区などの物件を購入します。生活の土地勘と投資の土地勘の違いはそのことに似ています。

 

ワンルーム投資の土地勘を養うなら、生活していた土地勘を忘れ、一から東京で投資の土地勘をつくっていく。このような気分で進めましょう。地方に暮らし、東京に稼いでもらう。地方に住む人は、そういった気持ちが必要です。結局はそれが堅実に不労所得を得る最短の道なのです。

本連載は、2015年9月1日刊行の書籍『妻を社長にしてワンルーム経営』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

妻を社長にしてワンルーム経営

妻を社長にしてワンルーム経営

台場 史貞

かんき出版

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