(※写真はイメージです/PIXTA)

きょうだい間における格差や親への不満は根深い問題だ。しかし、年齢を重ねて弱った親を突き放すこともむずかしい。よい対応策はあるのだろうか。

既婚・子ありの息子から、ひとり身の母への援助「これだけ!?」

では逆に、子どもからの援助はどうか。図表2の「女性の配偶関係別にみた子の性別、居住距離別、配偶関係別の過去1年間に子から受けた金額」によると、「配偶者と死別した女性」の場合、7割は同居の未婚の娘から援助を受けている一方、近距離に暮らす配偶者と子ありの息子から援助を受けているケースは5割にとどまる。

 

金額の差にも要注目だ。同居の未婚の娘の28.1%が10万円以上援助しているが、近距離に暮らす配偶者と子ありの息子からは24.2%が1万円未満。10万円以上の援助は3.3%に過ぎない。

 

(同居未婚子_女性の場合)
[図表2]女性の配偶関係別にみた子の性別、居住距離別、配偶関係別の過去1年間に子から受けた金額

 

「一度〈夫婦共働きで私より高給取りの弟に、援助する必要なんかないじゃない!〉と怒ったことがあるんです。そうしたら、〈子どもがいないあなたには、子育ての大変さがわからないのよ〉といわれてしまいました。そういわれたら、返す言葉もありませんよね」

 

「弟の子どもたちに、少ない給料からお年玉やお小遣いをあげても、スパチャに使っておしまいだったなんて話を聞かされると、本当にばかみたい…」

 

従順で、親の言いつけを守った素直ないい子が、大人になってから貧乏くじを引くことになっては気の毒過ぎるが、きょうだい間の不平不満は「素直なほう」が大きくなりがちなのかもしれない。

 

 


[参考資料]

国立社会保障・人口問題研究所『第7回全国家庭動向調査』

 

 

 

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