(※写真はイメージです/PIXTA)

就職氷河期世代で、大学卒業後はブラック企業から抜けられず苦しんでいた男性は、ふとしたきっかけで購入した暗号資産が爆騰。巨額の資産を手にタイへ移住します。今回は、ブラック労働の生活から暗号資産投資で人生がガラリと変わり、海外移住した大野さん(仮名)に話を聞きました。※本記事は、OWL Investmentsのマネージング・ディレクターの小峰孝史弁護士が監修、OWL Investmentsが執筆・編集したものです。

逃れた先の新聞販売店では「雇用契約変更」の憂き目に…

小峰:先物会社を辞めたあとは、どうしたのですか?

 

大野:1999年、就職情報誌で見つけた新聞販売店に入りました。新聞配達と営業です。新規開拓営業もありましたが、既存顧客に契約継続をお願いする営業が中心でしたから、ラクでした。

 

小峰:世間ではキツいとされている新聞の営業を「ラク」だといえるのは凄いです。

 

大野:入社約5年後には事務仕事になり、本当に楽になりました。しかし、新聞の購読者自体が徐々に減っていたところ、2008年の秋からリーマンショックの影響で折込広告が激減しました。2010年には「経営コンサルタント」だと名乗る人が来て、ほとんどの従業員が雇用契約から請負契約に変更されてしまいました。

 

小峰:違法な偽装請負でしょうね…。

 

大野:しかし、不況でしたから、辞めたところで行くあてもなく、仕方なく仕事を続けました。

全財産の半分の150万円を「カルダノエイダに突っ込む」

小峰:なぜ「暗号資産」がブラックな環境からの転機になったのでしょう?

 

大野:忘れもしません。2015年12月18日、私は渋谷の貸会議室で行われたカルダノエイダのセミナーに参加しました。最初は「怪しいな」と思っていたのですが、講師が、有名な野口悠紀雄先生の本を紹介して、暗号資産と関連させながら「世界はこう変化していく」と説明しはじめました。その説明でビビッときて、このチャンスを逃してはダメだと思い、当時の全財産300万円の半分の150万円を、カルダノエイダに突っ込みました。

 

小峰:ビットコインバブルで社会的現象になる2年前、まったく無名のカルダノエイダに貯金の半分をつぎ込んだのは、本当に凄い決断でしたね。

カルダノエイダ急騰、年収200年分の資産が手のなかに

大野:すぐに暗号資産取引所に上場し、価格高騰するはずだったカルダノエイダですが、なかなか上場せず、詐欺にあったのかと思い始めました。しかし、2017年10月2日、ついに上場を果たしました。そして、2018年の1月には1トークンが100円を超えました。1トークン0.24円で買いましたから、400倍以上です。

 

小峰:当時の収入は…?

 

大野:新聞販売店での給料は月に30万円弱、年収が約300万円でした。持っていたカルダノエイダの価格は、年収の200年分くらいに達しました。もう、新聞販売店の仕事を続ける理由はありませんでした。ところが、税金を調べてみると、最高55%も税金を取られるとわかり、あまりの税金の高さに驚きました。なんとか税金を抑えなくてはと思っていたところで、小峰さんに会いました。

 

本音を引き出すため、バンコクの屋台で飲みながらインタビューを実施
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