(※写真はイメージです/PIXTA)

「リタイアして海外移住」と聞けば、慣れない外国で毎日やることもなく、積み上げた貯金を食いつぶすだけ…。そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、近年の実情は大きく異なっています。日本で行っていた事業を売却し、タイへ移住した元経営者の遠藤さん(仮名)にお話を聞きました。※本記事は、OWL Investmentsのマネージング・ディレクターの小峰孝史弁護士が監修、OWL Investmentsが執筆・編集したものです。

収入源は暗号資産・金への投資…リタイア移住後も資産は減らない

小峰:お金を増やす環境としてはいかがしょうか?

 

遠藤:日本は個人所得税と住民税の最高税率が55%です。それを考えると、労働で資産を増やすのは難しいでしょう。そうなれば投資は必須なわけですが、それでも20%の税金がかかります。海外に出て、20%の税金がかからなかったらどうなると思いますか? 1年だけ見れば20%の差ですが、何年も経つと、複利で差はどんどん開きます。

 

小峰:富裕層なら外に出るべきということですね。

 

遠藤:富裕層はもちろんですが、富裕層を目指す人こそ、海外移住すべきだと思います。日本にいたら富裕層になることが難しいですから。

 

小峰:遠藤さんは、バンコク移住後も投資で資産を増やしているのですか?

 

遠藤:暗号資産のほか、金(ゴールド)の投資をしています。金は、5年で倍というくらい価格が上がっているので、「価格が2倍になったら半分売る」という感じで利益確定しています。ゴールドへの投資で得る収入も大きいです。

タイの一等地のコンドミニアム購入も、逆に資産は増える一方

小峰:増えた資産を、なにに使っていますか?

 

遠藤:子どもの教育費に結構使っていますが、食費などの生活費は、たかが知れています。いちばん使っているのは不動産ではないでしょうか。

 

小峰:差し支えなければ、金額を教えてください。

 

遠藤:いま住んでいるコンドミニアムは、約1億バーツ(当時のレートで約3.5億円)で購入しましたが、内装工事なども入れると、4億円弱くらい使いました。ですが、いまこの部屋と同じ間取りの部屋を見ると、5億円以上で取引されているようです。この部屋を売って、少し広い部屋に移ろうと思っているのですが、たぶん買ったときよりも高い値段で売れるでしょうから、ここでまた儲かると思います。

 

小峰:もはや、なにをしても資産が増える一方ですね…。

 

遠藤:タイで不動産投資をして失敗している日本人の方も、結構いると思います。しかし、ロケーション、デベロッパーを間違えなければ、損しないと考えています。

 

バンコクの中心を流れるチャオプラヤ川と高層ビルのコントラスト
バンコクの中心を流れるチャオプラヤ川と高層ビルのコントラスト

インタビューを終えて…富裕層を目指す人こそ、海外移住すべき

遠藤さんは海外移住をしたとき、すでに富裕層だったのですが、「富裕層になったから海外移住というのでなく、富裕層を目指す段階で海外移住」というメッセージが、印象的でした。

 

自分が日本国内にいなくても稼げる人であれば、富裕層になるため、海外に出ることを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

小峰 孝史
OWL Investments
マネージング・ディレクター・弁護士

 

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