(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資をして資産をどんどん増やせる人もいれば、損失を積み上げてしまう人もいます。この違いはどこからくるのでしょうか? 本記事では『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株 2年で資産を17.5倍に増やした元証券マンの投資術』(KADOKAWA)から、著者のかぶカブキ氏が証券マン時代のお客様を通して気づいた「株でうまくいかない人たちの思考パターン」を抜粋してご紹介します。

3.買った金額より上がるまでは売らないと頑固に決めている
4.含み損がどんなに大きくなっても、決済するまで損はしていないと言い張る

3と4は、損失を極端に嫌う人に見られる思考パターンです。本来はたとえ特定の銘柄で損失を出しても、別の銘柄で大きく儲けてトータルで勝っていれば投資としては成功なので、勝率を100%にする必要はないのですが、こうした人は損失そのものを許容できずに勝率にこだわり、絶対に損を出さないと決めてしまっています。

 

含み損に対しても、売却して確定するまでは損ではないと考えます。そのため、株価が一向に上昇に転じる気配のない含み損銘柄をいつまでも保有し続けます。含み損が拡大すると、もう口座を見るのも嫌になってしまうのに、それでも損切りするという発想がありません。こうした現実逃避的な思考パターンから、塩漬け株が生まれます。

 

5.含み損が拡大すると株を買ったこと自体を忘れようとする

株価が回復するまで株の存在を忘れてしまおうというパターン。いわゆる「気絶投資法」です。同じ気絶投資法でも、上昇している銘柄は良い銘柄なので、その存在を忘れているとさらに上昇して勝てることが多いのですが、含み損が出ている悪い銘柄を放置するのは悪手です。

 

もちろん、待っていれば本当に株価が回復することもあります。そうやって含み損がようやく消えたタイミングでやれやれと売却すると、その後どんどん上がっていくというのも「あるある」です。「なんで自分が買ったら下がって、売ったら上がるんだ。自分はとことん株には向いてないんだな」とうんざりすることになり、投資そのものをやめてしまう人も出てきます。

 

6.高値づかみした自分ではなく、その企業や環境が悪いと考える

「この会社は何をやっているんだ」「なんであいつはこんな変な企業の株を勧めたんだ」「有名アカに騙された」などと、含み損を出してしまった責任をほかの何かに転嫁してしまう。これも、株で負け続けている人の典型的な思考パターンです。

 

こうした傾向の強い人は失敗に学ぶことがなく、頑固に何度でも同じ失敗をしてしまうので、投資をすること自体がかなり危険です。この思考から脱却できない人は、個別株投資をやってはいけないと思います。

 

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