少子化の影響により浪人生は減少傾向
日本では昨今、少子化の影響により「大学全入時代」ともいわれ、実際に政府管轄機関が公開しているデータによると「大学入学共通テスト」への志願者数の全体数及び、浪人生(※)の志願者数は減少傾向にあります。
(「大学入学共通テスト」へ志願者総数)
令和4年浪人者の志願者総数 530,367 人
令和5年浪人者の志願者総数 512,581 人
令和6年浪人者の志願者総数 491,913 人
(「大学入学共通テスト」への浪人者の志願者数)
令和4年浪人者の志願者数 76,785 人
令和5年浪人者の志願者数 71,642 人
令和6年浪人者の志願者数 68,220 人
※ここで指す「浪人者」は「高等学校等卒業者」の区分のみに限定しています
〔出所:令和6年度大学入学共通テストの志願者数について、令和5年度大学入学共通テストの志願者数について|大学入試センター(文部科学省)〕
志願者の総数に対する、浪人生の割合は下記のとおりです。
(「大学入学共通テスト」へ志願者総数に対する、浪人生の割合)
令和4年志願者総数に対する浪人生の割合 14.5 %
令和5年志願者総数に対する浪人生の割合 14.0 %
令和6年志願者総数に対する浪人生の割合 13.9 %
浪人生の志願者数のみならず、総志願数に対する浪人生の割合も減少傾向にあることが分かります。
医学部入試は定員増も、受験倍率は難化
少子化により志願者数減を受けて、大学受験のハードルは下がっているようにも思えますが、医学部に関しては人気が高騰しており難化傾向にあります。
一方で医師不足は深刻化しています。それを受け、医学部の入学定員数は、昭和57年及び平成9年の閣議決定により7,625人まで抑制されていましたが、平成21年度に入学定員を8,486人に増員されたのをきっかけに、押し並べて右肩上がりに上昇しています。
医学部入試の倍率は高騰しているにもかかわらず、医師不足が指摘されるという、一見すると相反する状況が生じているのは果たして何故でしょうか? 理由の1つに、地域医療における医師の不足が挙げられます。首都圏を中心に、都市部に医師が集中した結果、地方の医師不足及び都市部との格差が深刻化しました。
こうした背景のなか、地域の医師確保等の観点から平成22年度以降における医学部の入学定員数は最大9,420人まで増やされ、最新データの令和5年は9,384人まで増員されています。
(参照:医学部入学定員と地域枠の年次推移|文部科学省、令和6年度 医学部入学定員増について|文部科学省)