(※写真はイメージです/PIXTA)

いまの幸せのため、将来の安心のため、「収入アップ」はすべての人の切実な願いだ。いちばんの近道は、会社員なら出世を目指すことだが、悲しいことに、出世しても、その先が希望通りの道につながっているとは限らない。実情を見ていく。

「まさか…」思わず絶句する部長の給与額

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマン(平均年齢43.6歳)の平均給与は、月収で36.3万円、年収で596.9万円。

 

●係長(平均年齢45.5歳)の場合は、月収38.2万円、年収で657.0万円。

●課長(平均年齢49.2歳)の場合は、月収50.0万円、年収で815.4万円

●部長(平均年齢52.9歳)の場合は、月収60.4万円、年収956.5万円。

 

平均値では部長も大台に届かないが、それでも他の先進国の国々に置き去りにされた貧しい日本では、まだ恵まれている金額といえるだろう。

 

「40万円の給料が、そんなにうれしいかね…」

 

男性のすぐそばで独り言をつぶやいたのは、経理課の女性係長。思わずギョッとした男性が係長を見ると、彼女はグッとビールをあおってグラスを空け、そのまま席を立って戻らなかった。

 

役職部長の月収の分布を見ると、中央値は56.3万円。最頻値は「60万~70万円」で17.6%。そして部長職にもかかわらず、14.6%が「月収40万円」を下回っている。

 

「係長の独り言から〈部長の給料40万円〉を基準に周囲を観察すると、たしかに、みんなの生活レベルが見えてくるような…」

 

「あれ? もしかしてオレ、相当ヤバいところにいるんじゃ?…って。それに気づいて、だんだん血の気が引いていくような気がしたね」

 

この男性は、都内の一軒家で両親と同居という恵まれた環境。数万円を家に入れるだけで、掃除洗濯食事つきの生活を送っており、少し金銭感覚がずれていたかもしれない、とは本人の談。

 

「帰宅して即、転職サイトに登録しましたよ。いまの会社で出世しても先が見えてるってことですから…」

 

社内での出世も重要だが、そもそもの給料水準が低ければ、頑張っても限界がある。ならば、転職して新天地を目指すのも有力な選択肢だ。

 

昭和時代と異なり、就職先で辛抱しても会社は守ってくれない。ならば、会社を頼るのではなく、自分でキャリアを設計し、自分の力で稼ぐしかないではないか。

 

 


[参考資料]

株式会社ネクストレベル『「飲みニケーション」についてどう思うか』のアンケート調査

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』
 

 

 

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