相場は数十万円〜数百万円だが、離婚で「慰謝料請求」ができないケースとは…「最も多い原因」ではもらえない!? 【弁護士の助言】

相場は数十万円〜数百万円だが、離婚で「慰謝料請求」ができないケースとは…「最も多い原因」ではもらえない!? 【弁護士の助言】

女性が離婚を考えるとき、気になるのは離婚後のお金のことでしょう。安易に「慰謝料をもらえば当面の生活は大丈夫」と考えている人は注意が必要です。慰謝料は、離婚に際し必ずしも発生するわけではありません。本記事では、Authense法律事務所の弁護士白谷英恵氏が、離婚で慰謝料をもらえるケースとともに、慰謝料の金額を高くする方法について解説します。

離婚で慰謝料がもらえる可能性を高める方法

夫に慰謝料を請求して正当な金額を受け取るためには、「証拠」に基づいた主張を行うことが大切です。証拠集めは離婚を切り出す前から計画的に行うことがおすすめです。離婚のケース別に、有効な証拠やその集め方を紹介します。

 

浮気・不倫の場合

夫と浮気・不倫相手のあいだに不貞行為があったことや、その悪質性を客観的に示す証拠を集めておきます。比較的入手しやすいのは、スマートフォンやパソコンに残っているメッセージやメールの履歴です。不貞行為があったことや、あったと推測できるやりとりや写真を探します。

 

また、夫に不倫・浮気について直接聞くときの会話を録音しておくと、不貞行為があったと認める発言を記録できる可能性があります。ホテルの領収書はラブホテルであれば証拠にできる場合があります。

 

DV・モラハラの場合

DV・モラハラを受けたら手帳や日記に細かく記録しておきましょう。夫の行為や発言の内容だけでなく、日時、場所などできる限り詳しく書いておきます。

 

暴力を振るわれた場合は、すぐに医療機関を受診して、暴力による症状であることを記載した診断書を出してもらったり、あざやケガを写真に撮って残しておいたりしましょう。

 

DV・モラハラ行為中や、夫が自分の言動を認める録画・録音があればこれも証拠になりますが、撮影・録音することで夫からの攻撃がエスカレートする可能性もあるので注意が必要です。

 

記録を破棄される恐れがあるときは、信頼できる家族や友人にメールやメッセージで送信して保管してもらう方法もあります。

 

悪意の遺棄の場合

生活費の振り込みが途絶えたことがわかる通帳の写しや、夫の生活実態がある場所がわかる資料(賃借契約書など)、別居が始まった時期がわかる資料などが証拠として使える可能性がありますが、悪意の遺棄を明確に証明できる証拠は見つかりづらいといえます。


夫からのメッセージやメールを振り返って、婚姻関係を破綻させる意志のある発言も探してみてください。

 

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