(※写真はイメージです/PIXTA)

日本に明るい未来は見通せるのか? 厚生労働省『毎月勤労統計調査』など、データに表れる「国民のリアル」を見ていきます。

「物価上昇のピンチ」をチャンスに!…続くまさかの内容

さらに見ていくと、「バランスの取れた賃上げ&値上げ」を目指すとし、「物価上昇に対応して賃金を引き上げる動きがみられています。(中略)現時点では、賃金の上昇が物価の上昇に追いついていません。 しかし、長らく凍結されていた賃金に上昇の機運が生じてきたのは大きな変化と言えます。 物価上昇のピンチを賃金上昇につなげるチャンスです!」とされています。

 

最後に「わたしたちにもできること」として、以下の3つが挙げられています。

 

●消費者の立場からも、この機会に物価と賃金の関係について考えてみる

●行きつけのお店や推しの商品に値上げがあっても、買って応援する

●賃上げを求め、賃上げが実現するよう自分もできることにトライする

 

ここまで見てきたように平均給与は上昇してきていますが、令和6年2月分の「前年同月比1.4%増」という数字を見ても、「賃金の上昇が物価の上昇に追いついていません」という一節には実感のある方が多そうです。

 

「物価上昇のピンチを賃金上昇につなげるチャンスです!」と言われて共感できるか……と聞かれたら、少々難しいかもしれません。「わたしたちにもできること」の項目も、そんなことか……とがっかりする内容ではありますが、それしかできることがないのも事実です。

 

消費者の苦しい生活はまだしばらく続く見込みです。暗いトンネルの出口は、まだ見えていません。

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