転職先として検討しているのが「オーナー企業」である場合、採用選考中に確認しておきたいポイントがあります。本稿では株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏が、オーナー企業での採用選考プロセスにおいて、どのようなことに注意すべきかを解説します。
オーナー企業での選考プロセスで必ず留意したい点
では、そんなオーナー企業での採用選考プロセスについて、どのようなことに注意すべきでしょうか。
オーナー企業の選考で必ず確認したい点として、採用の意思決定プロセス(どのように最終決定するのか)、幹部陣の動き方、入社後の配属や昇進の決定プロセスが挙げられます。
採用決定は、一定の経営陣や人事との合議で決められるのか、あるいは社長の一存がすべてなのか。選考中の経営幹部陣の関与はどのようになっているか。入社後の配属や昇進についてオフィシャルなルールが存在しているのか、あるいはとくにルールはなく、これも社長の一存なのか。
最初に挙げた<色>の相性、意思決定スタイル面での相性・価値観合わせを、できる限り選考中にしっかり行ってください。繰り返しになりますが、ここがずれていることは、あなたが働く上で無用のストレスを常時抱えることになります。
あなた自身の選考に臨む姿勢面での注意点は、あなた自身の意思決定スピード、社長との相性&幹部陣との相性、自身のキャリアビジョンとの合致度です。
あなたが応募先企業の意思決定スピードやスタイルに惚れ込んだとしても、あなたの意思決定スピードやスタイルが自社と同じ以上でなければ、先方には魅力なしと判断されてしまいます。
会話のキャッチボールの気持ちよさ、共通の言語、判断のフレームを持ち合わせているか。そしてオーナー企業で最終的に最も問われるのは、その応募者が自分の転職先を決めるために必要な情報を効率的に収集し、自身で判断軸を作り、それに基づいてスピード感をもって明快な最終意思決定ができることです。
内定オファーが提示された段階で、この部分での明確なファイナルジャッジが(本人には明示されなくても)下されていることを、ぜひ認識いただければと思います。
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転職先としてオーナー企業を選択することは、あなたのキャリアにとって大きな武器となるケースもあれば、ハンデとなるケースもあります。どちらに転ぶ可能性が高いか、しっかり見極めながら応募と選考を進めてください。
井上 和幸
株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
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株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。1989年早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。人材開発部、広報室、学び事業部企画室・インターネット推進室を経て、2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年より株式会社リクルート・エックス(2006年に社名変更、現・リクルートエグゼクティブエージェント)。エグゼクティブコンサルタント、事業企画室長を経て、マネージングディレクターに就任。
2010年2月に株式会社 経営者JPを設立(2010年4月創業)、代表取締役社長・CEOに就任。経営者の人材・組織戦略顧問を務める。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供している。人材コンサルタントとして「経営者力」「リーダーシップ力」「キャリア力」「転職力」を劇的に高める【成功方程式】の追究と伝道をライフワークとする。 実例・実践例から導き出された公式を、論理的に分かりやすく伝えながら、クライアントである企業・個人の個々の状況を的確に捉えた、スピーディなコンサルティング提供力に定評がある。自ら2万名超の経営者・経営幹部と対面してきた実績・実体験を持つ。
著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『知名度ゼロでも「この会社で働きたい」と思われる社長の採用ルール48』(共著、東洋経済新報社)、『あたりまえだけどなかなかできない 係長・主任のルール』(明日香出版社)、『プロフェッショナルリーダーの教科書』(共著、東洋経済新報社)、『人物鑑定法 あの人も、丸見えになる』(経済界)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。取材・コメント・出演実績として、「日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」「産経新聞」「日刊工業新聞」「週刊東洋経済」「日経ビジネス」「GQ JAPAN」「週刊現代」「プレジデント」「AERA」「月刊BOSS」「CIRCUS」「日経ビジネスオンライン」「ITmediaエグゼクティブ」「BOSS online」、フジテレビ「ホンマでっか?!TV」「キカナイトF」、その他業界誌等多数。
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