楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
私がアパート一棟ではなく、区分マンションから不動産投資を始めたのは、取れるリスクの範囲内だったからです。
たとえば、いきなり輸入品を仕入れて売るのが怖ければ、まず身の回りの不要品を売るところから始めればいいだけです。今の自分にできる範囲、取れる範囲のリスクで挑戦の階段を一段ずつ上がっていくべきです。逆にここで二段飛ばし、三段飛ばしの冒険は危険すぎます。
つまり、心配する必要がないということではなく、その心配を小分けにして、1つずつ解消していくということに尽きます。成功するか失敗するか5分5分という状況で行動してはいけません。心配の1割が残っても、それが乗り越えられるものになってから、挑戦するべきです。
京セラを設立した稲盛和夫さんの言葉に、「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」というのがあります。私は、稲盛さんのこの言葉を知る前から、ほぼ同じことことを心がけてきました。あるとき、稲盛さんの本を読んでこの言葉に出合い、「うわー、この考えは僕と同じだ!」と驚いたものです。そして答え合わせができたようでうれしかったことを覚えています。
何か新しいことに挑戦しようとする場合、最初に「難しい」「失敗するかも」と心配するのは当然ですが、それではなかなか最初の一歩が踏み出せません。そこで、初めに楽しいことを考えるのです。
「副業で月5万円稼げたら好きなものを買えるな」
「もしアパートのオーナーになれたら毎月家賃が50万円入ってくるな」
「本を出版して書店に自分の本が並んだら最高だな」
これが楽観的構想というもので、ワクワクできる夢のようなものです。しかし、それだけでは計画はうまく進みません。
そこで次に考えるのが悲観的計画です。これが非常に重要で、このプロセスこそリスクの抽出です。
「副業のために睡眠時間を削られたとしても、ちゃんと本業ができるかな」
「借金5,000万円で物件を買ったとして、空室が半年続いたらいくら自分で負担しなきゃいけないのかな」
「自分の本を書いたところで出版社に相手にされなかったらどうしよう」
実際に行動に移していく前に、マイナスの面も綿密に検討する悲観的計画でリスクをつぶすことができたら、ようやく楽観的実行です。
これこそ、「心配していることの9割は起こらないよね」という楽観的実行そのものです。
何かを始めるときに、楽観的〜悲観的〜楽観的という思考のプロセスを繰り返していくと、行動の立ち上がりがスムーズになり、行動が継続しやすくなる効果があります。それが私の行動指針です。
小林 昌裕
副業専門スクール『副業アカデミー』代表
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