挑戦の階段を半歩でも上がってみると、景色が変わる
私は決して特別な人間ではありません。ごくごく普通の家庭に育った、どこにでもいるサラリーマンでした。
しかし、そんな凡人の私が実行し、成果を得てきたノウハウだからこそ、再現性が高い方法だといえると思います。つまり、「小林だからできた」のではなく、「誰がやっても成功する」ノウハウなのです。
とはいえ、いざ投資を行おうとすると怖いものですし、勇気が必要だということは理解できます。
そこで、私が少しずつライフステージを向上させるために大切にしてきた考え方をご紹介したいと思います。
まず、「挑戦の階段を半歩でも上がると、景色が変わる」ということについて説明させていただきます。
実は、大多数の人間は「挑戦の階段を上がる」ことを嫌がります。新たな段階にステップアップしようとすると、慣れ親しんだ現状を失ってしまうかもしれないリスクと怖さがあるからでしょう。また、それには辛さやストレスも付きものです。
変化を好まない人が多いのは理解できます。ですから「一歩」―とは言いません、「半歩」でもいいので、少しだけ勇気を出して上がってみると、物事の見え方がガラッと変わっていきます。それは私が毎年のように体験しています。
年収400万円のサラリーマンだった私が初めて挑戦の階段を上がったのが、なけなしの貯金450万円でワンルームマンションを買ったときです。
区分マンションの1部屋でしたが、26歳の私からすると、大金を払って不動産を買うことはものすごい挑戦でした。不動産の売買契約のときにサインする手が震えていたことを今でも覚えています。
しかし、そこで勇気を振り絞ったことが、今の私に繫がっているのです。
手が震えていた自分が1年半後には一棟アパートを購入
私はしっかりと不動産の勉強をしてから、立地のいい上野エリアを選択しました。
おそらく入居者も付きそうで、しかも利回りも悪くない築26年のRC鉄筋コンクリートマンションに投資することを決めたはずでした。
しかし、いざ買う段になると、「入居者がまったくいなかったらどうしよう?」と怖気づいてしまいました。
さらに、「地震が来て、このマンションが倒壊したらどうしよう?」「空から隕石が落ちてきたらどうしよう?」と心配事があふれ出したのです。
気持ちは“買う”“買わない”を行ったり来たりしました。
しかし、いざ購入してみると所有権移転をした翌月から、手元に家賃が入ってくるようになりました。
管理会社への手数料を除き、手取りで約5.1万円だったはずです。家賃が入金されていることを通帳で確認できたときに、私は確実に意識が変わりました。
「うわっ、何も働いていないのに、給料とは別にお金が入ってきた。スゴイ!」
そう感じた瞬間にガラリと景色が変わって、「もう1部屋、いや2部屋でも買いたい!」と思ったのです。
ただ、そのときの私は転職したてで、金融機関で融資が組める状態ではありませんでした。そのため、そこから1年くらい我慢して、オリックス銀行やジャックスという信販会社で融資が出るようになるまで待ち、すぐに2部屋を追加で買ったのです。
1部屋目を買うときに手が震えていた私が、1年後の時点では、もう3部屋の区分マンションのオーナーになっていて、まさに挑戦の階段を一歩上がった感覚になりました。
次に私が考えたことは、一棟物のアパートを買ったらいいのではないかということでした。区分マンションを数部屋買ったところで、キャッシュフローが劇的には増えないからです。
これは、自分でも驚きの変化です。初めて区分マンションを買ったときには、5,000万円、1億円の一棟物アパートを買うなんて、怖すぎて一生縁がないと思っていたからです。「一棟アパートは危ない。区分マンションなら入居付けが楽だから、それでいい」と思っていたはずなのに、わずか1年後には「アパートを建てたいな」と変わっていたのです。
この気持ちの変化は、区分マンション3部屋の賃貸経営を経験してみて、毎月家賃収入が入ってくることに凄みを感じたことと、そのキャッシュフローが10万円を超えてきたことが大きく関係します。
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