彼女が生かした「見えない資産」とは
このサイクルに入ってからは早かった。2年目が終わる頃、美咲さんは地域コミュニティとの信頼関係をさらに深め、プラットフォームへのサポートを得ることができるようになっていた。
3年目には、美咲さんのオンライン教育プラットフォームは、年収1億円を超えるビジネスへと成長。彼女が最初に抱いたビジョンは、何千人もの学習者と講師を結びつけ、知識の共有という新しい価値を生み出していた。そんな彼女の目線は今、海外への展開に向いている。
目には見えない「無形資産」がビジネスの核となる
美咲さんの事例は、不動産などの目に見える資産がなくとも、人脈と信頼関係、そして独自のビジョンがいかに強力な資産になり得るかを示している。これらの資産のことを「無形資産」という。
彼女のビジネスの核となった、地域特有の専門知識や技能も、無形資産だ。いずれも会社の貸借対照表(B/S)に載ることはないが、事業価値を構成する立派な資産である。
少しの勇気と大きなビジョン、そしてそれを支える無形資産があれば、誰もが自分の人生を変えることができる。インターネットによって、場所の制約がなくなった今、強力な独自コンテンツと絆がある地方こそ、無形資産を活用したビジネスが生きるといっても良いだろう。
鈴木 健二郎
株式会社テックコンシリエ
代表取締役
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