金融機関が破綻したら「大事なお金」はどうなるのか?
銀行を「使う側」として気になるのは、銀行員の給与以上に、自分のお金。「金融機関が破綻したら、自分のお金はどうなってしまうのか?」と思ったことはあるだろうか。
わが国では、「預金保険制度」が導入されている。万が一の破綻に備え、普通預金等を全額保護する制度だ。「定期預金や利息の付く普通預金等(一般預金等)は、預金者1人当たり、1金融機関ごとに合算され、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます」(金融庁HPより)。
利用者側の任意の制度ではなく、預金保険制度の対象となっている金融機関で預金等をすれば、自動的に保険が適用される仕組みだ。
元本1,000万円まで。ちなみに厚生労働省『国民生活基礎調査の概況』(2022年)によると、「1世帯当たり平均貯蓄額」は1,368万3,000円となっている。この金額に安心した方もいるだろうか。
とはいえ。平成初期には、山一證券をはじめとした金融機関の破綻が相次ぎ、経済は大混乱に陥った。「破綻→資産消滅」の恐ろしいフローチャートにはならなかったとしても、金融機関の破綻が呼び起こす二次的被害は尋常なものでない。近年ではみずほ銀行の大規模なシステム障害も記憶に新しい。「自分のお金は絶対大丈夫」とは、絶対に言えないわけだ。
「銀行に預けたくない!」と考えた場合。「有事の金」という言葉があるように、資産の組み換え先として安全なのは「金(=ゴールド)」だろう。そのほか不動産などの選択肢もあるが、景況に変動されやすい点が懸念される。
酷な話だが、「タンスに貯めておく(自分で完全に管理する)」以外の資産管理・運用は、「信用」で成り立つビジネスに過ぎない。後悔先に立たず、せめて「そんなこと知らなかった…」という事態にだけは陥らないよう、広範な情報収集が求められている。
税務調査を録音することはできるか?
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
カメハメハ倶楽部セミナー・イベント
【12/10開催】
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
―税務調査を録音することはできるか?
【12/10開催】
不動産「売買」と何が決定的に違うのか?
相続・事業承継対策の新常識「不動産M&A」とは
【12/11開催】
家賃収入はどうなる?節目を迎える不動産投資
“金利上昇局面”におけるアパートローンに
ついて元メガバンカー×不動産鑑定士が徹底検討
【12/12開催】
<富裕層のファミリーガバナンス>
相続対策としての財産管理と遺言書作成
【12/17開催】
中国経済×米中対立×台湾有事は何処へ
―「投資先としての中国」を改めて考える