(写真はイメージです/PIXTA)

データにも表れる、「国民の悲鳴」。本記事では日本銀行『生活意識に関するアンケート調査』より、余裕のない日本社会の実態を見ていきます。

「価格が安いこと」「長く使えること」重視になった日本人

「今後1年間の支出を考えるにあたって特に重視すること」を聞いたアンケートでは「今後の物価の動向」、「商品やサービスを選ぶ際に特に重視すること」では「価格が安い」がダントツ1位となりました。

 

【今後1年間、商品やサービスを選ぶ際に特に重視すること/複数回答可】カッコ内は2023年6月・9月・12月の回答割合

1位 価格が安い(58.8%・60.6%・58.1%)

2位 安全性が高い(41.9%・43.8%・44.8%)

3位 長く使える(43.4%・42.2%・41.8%)

4位 信頼性が高い(40.5%・42.1%・40.6%)

5位 機能が良い(32.0%・31.7%・31.6%)

 

安ければ安いほど良い……は当然の心理といえますが、2021年12月のアンケートでは「1位 価格が安い、2位 安全性が高い、3位 信頼性が高い、4位 長く使える、5位 機能が良い」でしたから、「機能よりもコスト」の傾向は強まってきていると言えます。

 

さらに現在、世界的にインフレが進んでいます。日本も例外ではありません。日銀は物価の先行きについて、『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、来年度にかけて、既往の輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁の影響が減衰するもとで、政府による経済対策の反動がみられることなどから、2%を上回る水準で推移する』との展望を発表しています。

 

「穏やかな日常」とはほど遠い日本社会。主要各国の賃金は年数とともに上昇するなか、日本は停滞を続けてきました。苦しい生活から抜け出せる未来は、描けるのでしょうか。

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