(※写真はイメージです/PIXTA)

日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。本記事では『令和4年版 高齢者白書』などとともに「介護の実情」についてみていきます。

「介護費用はどうやってまかなう?」年金が最多だが

介護にかける時間は「ほとんど終日」が19.0%、「半日程度」が11.1%、「2~3時間程度」が10.9%です。また、要介護4では41.2%が「ほとんど終日」要介護5では63.1%が「ほとんど終日」と回答しています。終日介護に追われるような生活だと、介護者は趣味・娯楽を諦めることはもちろん、仕事を続けることすら難しくなってしまいます。

 

次に費用面。『高齢者白書』では、55歳以上の人に介護費用について尋ねています。同調者によると、要介護になった場合、「年金等の収入でまかなう」と答えた人が最多の63.7%。「貯蓄でまかなう」20.5%、「収入や貯蓄ではまかなえないが、資産を売却するなどして自分でまかなう」4.0%、「子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う」3.2%、「特に考えていない」8.1%と続きます。

 

公益財団法人生命保険文化センター『2021年度 生命保険に関する全国実態調査』によると、公的介護保険の範囲外の費用に対して必要と考える月々の費用の平均は「15.8万円」。現状、厚生年金の平均額(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)が「22万円」、国民年金の平均額が「6万6,000円」といったところですから、そのほかの生活費を考えると、どうにも厳しい数字であることは否定できません。

 

遅かれ早かれ直面する介護の問題。「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、事前の情報収集が求められています。

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