【防災】実は超簡単!消火器は〈ピン・ポン・パン〉で誰でも使えます【元レスキュー隊員が解説】
日常生活に潜む「身近な火災」…原因と対処法を知っておこう
揚げ物などの調理中に鍋から出火した際、消火しようとして慌てて水をかけると炎が爆発的に大きくなり、油も飛び散ってとても危険です。次の手順で窒息消火しましょう。
1. 水で濡らして絞ったタオルを用意する
2. 鍋のふちを完全に覆うようにしてタオルをかけ、窒息消火する
3. 安全な状態になったらコンロの火を消す
なお、再燃焼する危険があるため、火が消えてもすぐにタオルを取ってはいけません。
電子レンジを使うと危険な食べ物
消防レスキューが出動することが多かったのが、「食べ物の加熱しすぎ」による電子レンジ火災です。
なかでも「さつまいも」と「中華まん」は電子レンジで5分以上加熱すると、水分が蒸発して可燃性ガスが庫内にたまり、爆発的に燃え上がる危険があります。
これらの食品を電子レンジで調理する際は「短時間」「その場から離れず様子を見る」を徹底し、電子レンジ付近には可燃物を置かないようにしましょう。
「身近な火災」の注意点
【NG行動①】電子レンジ火災時に「扉を開ける」
電子レンジ内で出火した際、すぐに扉を開けてはいけません。慌てて扉を開けると、酸素が入り、爆発的に燃え上がる危険があります。まずはコンセントを抜いて電源を切り、火が消えるまで様子を見ます。消えない場合は消火器で消火を行いましょう(扉は開けない)。
【NG行動②】「屋内で」スプレー缶のガスを抜く
部屋の中でガス抜き作業をすると、たばこの火や静電気などで火災が発生する危険があります。余ったスプレー缶のガスは必ず外の風通しのいい場所で抜きましょう。
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【ワンポイント】助かる命を助けるために…
消火に失敗した場合には、燃えている部屋の扉を閉め、煙が他の部屋に入らないようにして燃え広がるのを遅くする
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タイチョー
株式会社VITA 代表取締役
元大阪市消防局職員/防災アドバイザー
元レスキュー隊員として「助かる命を助けるために」をテーマに、防災YouTubeチャンネル「RESCUE HOUSE」を運営。災害現場のリアルな声とともに、災害大国ニッポンならではの「気づき」を日々発信している。YouTube登録者29.5万人(2024年2月時点)。
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