暴落の中でも精神的ダメージを抑えるコツ
ただ、実際問題としては、全体が暴落している中で株を買うことはなかなか勇気のいることでもあります。
また、株価暴落によって含み益が急速に失われたり、損失が急拡大したときの精神的ダメージは非常に大きく、食事が喉を通らなくなったり、仕事が手につかなくなったりと、日常生活に支障が生じてくることもあります。
そのような暴落時にも精神の安定性を保ち、冷静な投資判断ができるようにするため、特に高配当株を中心に投資をしている方には、自身のポートフォリオ価値評価の軸を保有資産総額ではなく、配当金総額に置くことをお勧めします。
ポートフォリオ価値評価を「配当金総額」にすればメンタルダメージ減!
例えば、配当利回り4%の株式を1,000万円分保有していたとします(年間の配当金は40万円)。ある日、市場全体の暴落により、株式の評価額が800万円に下がったとします。
しかし、この場合であっても、1年間にもらえる配当金は40万円と変わることはありません(配当利回りは5%にアップします)。
もちろん、その後業績悪化により配当金が減る可能性はあります。しかし、減配実績の少ない、安定した業績の高配当株を中心に買っていれば、そこまで大きく配当金総額が減るということはないと思われます。
ポートフォリオ価値評価の軸を保有資産総額としたときは、
- 保有資産総額20%減→精神的ダメージ大
となるところ、ポートフォリオ価値評価の軸を配当金総額とすることにより、
- 配当金総額変わらず→精神的ダメージほとんどなし
とすることができるのです。
この評価軸の考え方を取り入れておけば、大暴落時など市場が混乱しているときでも冷静に売買の判断をすることができるようになります。
実際コロナショックのとき、私はこの考え方により連日大暴落が続く中、実ビジネスへの影響がそれほど大きくなさそうな高配当株やREITを毎日少しずつ買い、結果として大きく利益を上げることができました。
期待値の高い投資をするためには、いついかなるときでも精神状態を安定させることが必要となります。市場の動きに翻弄されず、常に安定した精神状態を保っておくためにも、配当金総額によりポートフォリオ価値を評価することをお勧めします。
なのなの
サラリーマン兼業投資家
※本記事は『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える 「爆配当」株投資』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
注目のセミナー情報
【事業投資】1月13日(火)開催
トップ経営者が実践する節税方法を公開!
「即時償却による節税」×「想定利回り9.6%以上」×「手間なし」
無人運営コワーキングスペース「マイクロFCオーナー制度」の全貌
【国内不動産】1月17日(土)開催
建築会社だから実現する安定利回り6%・短期売却で30%超のリターン
東京23区で始める「土地から新築RC一棟投資」実践法
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

