店頭価格を見ると「大容量=割安」は必ずしも正しくない
最近は家族構成も多様化しており、調味料売り場を見ると様々な容量の商品が並んでいます。私がかつて所属していたキユーピーの市販用マヨネーズも現在では8種もの容量の商品がラインナップされています。
皆さんは、どの容量のマヨネーズを購入していますでしょうか? 特にスーパーで購入するのであれば450gのマヨネーズを購入すべきです。
いやいや自分のようなどんな料理にでもマヨネーズを使ういわゆる“マヨラー”はお得な大容量が向いている、と考える方もいるかもしれません。実際にキユーピーのHPにある参考小売価格(税込)を見てみるとg単価は容量が大きいほど割安になっています。
しかし、実際には大容量=割安というのは必ずしも正しいわけではありません。
目玉商品は政策的に安く売る
一体なぜこのような逆転現象が起きるのか? それは売れ筋である450gは買い物客にとってそのスーパーの値頃感の判断基準になり、集客のためのチラシの目玉商品になりやすいからです。
小売業にはロスリーダーという考え方があります。ロスリーダーとは集客数を上げるため、収益を度外視して極端な低価格で販売する目玉商品のことを指します。
皆さんも小売店のチラシを見て、お買い得な商品目当てに来店することがあると思います。店側としても来店してもらいそれ以外の商品も購入してもらえれば全体として収支は合うと考え、多少損をしてでも目玉商品を用意します。そのため集客に繋がる売れ筋商品は政策的な価格設定にしているというわけですね。
なおマヨネーズに限らず、この日に店頭ではソースやウイスキーなど売れ筋の容量のものが小さな容量のものよりも安い価格で販売されていました。
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