(※写真はイメージです/PIXTA)

「格差是正」「分配」といったスローガンが掲げられてきた現政権下、果たしてどれほど「格差是正」は進められてきたでしょうか。本記事ではお金持ちの街・東京における賃金と労働事情について、東京都発表『東京都の賃金、労働時間及び雇用の動き(毎月勤労統計調査)-令和5年10月分結果-』より見ていきます。

「業種別賃金ランキング」誰が、いくらもらってる?

■東京都の賃金

 

令和5年10月、事業所規模5人以上における常用労働者の現金給与総額(所定内給与+所定外給与)は356,965円。前年同月比1.3%の増加となりました。給与額について業種別に見てみると、1位「鉱業、採石業、砂利採取業」650,358円、2位「電気・ガス・熱供給・水道業」521,676円、3位「学術研究、専門・技術サービス業」496,835円と続きます。

 

【業種別】東京都の最新賃金ランキング/事業所規模5人以上

1位 鉱業、採石業、砂利採取業……650,358円

2位 電気・ガス・熱供給・水道業……521,676円

3位 学術研究、専門・技術サービス業……496,835円

4位 建設業……462,241円

5位 情報通信業……461,372円

14位 医療、福祉……278,459円

15位 生活関連サービス業、娯楽業……268,988円

16位 宿泊業、飲食サービス業……163,539円

 

15位「生活関連サービス業、娯楽業」と16位「宿泊業、飲食サービス業」の差は約10万円という驚きの結果となりました。月に16万円。あまりにも心もとない数字ではないでしょうか。

 

なおここで調査対象としている常用労働者について、厚生労働省は次のように定義しています。

 

  1. 期間を定めずに雇われている労働者
  2. 1ヵ月を超える期間を定めて雇われている労働者
  3. 日々又は1ヵ月以内の期間を定めて雇われている労働者のうち、4月及び5月に、それぞれ18日以上雇われた労働者

 

事業所規模30人以上の賃金を見てみると、順位に大きな変動は見られないものの「金融業、保険業」が5位に上昇。また、「宿泊業、飲食サービス業」の給与額増加が目立つ結果となりました。

 

【業種別】東京都の最新賃金ランキング/事業所規模30人以上

1位 鉱業、採石業、砂利採取業……650,358円

2位 電気・ガス・熱供給・水道業……542,564円

3位 学術研究、専門・技術サービス業……536,989円

4位 建設業……492,248円

5位 金融業、保険業……474,408円

14位 サービス業(他に分類されないもの)……305,780円

15位 医療、福祉……298,752円

16位 宿泊業、飲食サービス業……249,716円

 

お金とともに気になるのは労働時間です。それなりの給与額ももらっていたとしても「労働時間に見合っていない!」となればまた話は変わってくるもの。前述の調査では、東京都で働く労働者の労働時間についても調べています。

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