成長投資枠は「分配金」重視でもOK
図表のモデル④と⑤のように、新NISAの成長投資枠では、幅広く株式市場全体に連動するインデックス型には投資しない、という選択肢もあります。
その場合の運用方針は二つ。
一つは、成長投資枠で株主配当金や分配金などインカムゲインがたくさんもらえる高配当株や高配当株ETFに投資。老後の生活費などに充てます。
もう一つは、個別株やアクティブ型投資信託などに積極投資して、大きな利益を狙いにいき、新NISAの非課税メリットを最大限活用する戦略です。中・上級者レベルの投資家向けといえるでしょう。
ただ、初心者の方でも、米国の世界的な優良企業やIT系の成長企業であれば、株価もずっと右肩上がりで推移する可能性が高いのでトライしやすいかもしれません。
成長投資枠で「高配当株ETF投資」のすすめ
成長投資枠の投資候補として、インデックスファンド以外に私がおすすめしたいのが米国の高配当株ETFです。
インデックスファンドと米国高配当株ETFの、どちらがいいかは、あなたの年齢にもよります。
まだ20代、30代で投資できる余裕資金が少ない人は、やはりS&P500や全世界株式に連動するインデックスファンドで資産を複利運用して、時間をかけて大きく増やしていくことを目指したほうがいいと思います。
一方、すでに40代後半から50代で老後が間近、もしくはすでに60代、70代で年金以外に収入がない方にとっては、資産自体を増やすより、保有する資産からより多くの現金を受け取って豊かな老後生活のために使うことのほうに、投資の重点も移っているはずです。そういう方は、成長投資枠の上限1,200万円を米国高配当株ETFで運用して、豊富なインカムゲイン(現金収入)を確保する選択肢もあります。
山口 貴大(ライオン兄さん)
株式会社バイアンドホールド
代表取締役社長
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