(※写真はイメージです/PIXTA)

投資の初心者にとって、初めての投資信託は何に気を付けたらいいのかわからないですよね。ファイナンシャルプランナーの湯之前敦さんは著書『いちばんカンタン!  投資信託の超入門書 改訂版』(高橋書店)のなかで5つのルールを提示。今回は2つめのルール、「一度にお金をつぎ込まない」を紹介します。

一括投資は難しい

たとえば、基準価額1万円のインデックス型ファンドを10万円で一括投資したとしましょう。

 

基準価額が上昇すれば問題ありませんが、8,000円に下落したら、マイナス20%(2万円)の運用損になります。たとえ下落した価格が元に戻っても、利益はゼロです。

 

このように、一括投資にはファンドの今後の動向を見極めた購入のタイミングが必要です。

 

「今は底値圏だが上昇基調にあるタイミングなので購入する」というのが理想ですが、初心者がこれを判断するのは難しいでしょう。

積立投資でリスクを減らす

 

価格が右肩上がりなら、積立投資よりも一括投資のほうがより利益を得られます。一方で右肩下がりになった場合、積立投資でも一括投資でも損はします。

 

しかし積立投資の場合、価格が下落したあとも買うので、平均購入価格が引き下げられます。また、一括購入のときよりも投資額が少ないぶん、損失も少なく済みます。

 

また、毎月定額で購入するように決めてしまえば、投資のタイミングをいちいち考える必要がありません。この購入方法を「ドルコスト平均法」といいます。初心者向きの方法です。

 

 

湯之前 敦

ファイナンシャルプランナー(AFP)、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト

 

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※本連載は、湯之前敦氏による著書『いちばんカンタン! 投資信託の超入門書 改訂版』(高橋書店)より一部を抜粋・再編集したものです。

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