壁と比べて強度が弱く、倒壊などのリスクが高まる「窓」
ポイント⑥ 建物の角から90センチメートル以内に窓がある場合は要注意
新築物件の場合はほぼ見られませんが、中古の建売住宅を検討している場合に注意すべきなのが建物の角にある窓です。
基本的に木造住宅の場合、「建物の角から、90センチメートルの範囲は、原則的に壁であるべき」といわれています。窓は壁と比べると強度が弱く、角の部分の強度が弱くなってしまうと圧倒的に倒壊などのリスクが高まるからです。
玄関は仕方ないとしても、それ以外で、建物の角から90センチメートル以内に窓がある家は、耐震性が弱い可能性があります。特に、1階部分の四隅の壁は重要です。
デザイン性に優れていても「耐震面」は要注意
一時期、角がそのまま出窓になっている「コーナー出窓」といわれるものが流行し、中古住宅でよく見かけますが、たとえデザイン性に優れていても耐震面では要注意です。
そもそも窓の部分は強度が落ちるので、大きな窓が付いている、窓の数が多いという物件も、耐震性能が低い可能性があります。
窓が広いと外光がたくさん入り、気持ちのいいものです。しかし、一般的な木造住宅の場合、「壁一面の窓」などは、特別な工法を使っていない限り、建物の強度に影響することを覚えておきましょう。