(※写真はイメージです/PIXTA)

老後資金2,000万円問題が取り沙汰されて以降、「お金を貯めないと生きていけない」といった不安感が世間で増幅しています。現状、高齢者の方々はいくらぐらい持っているのでしょうか。見ていきましょう。

65歳以上の世帯「金融資産残高ランキング」驚愕の差

65歳以上の世帯の金融資産残高、最多となったのは、1位神奈川「2,428万4,000円」。2位奈良「2,267万6,000円」、3位愛知「2,126万7,000円」と続きます。年収、貯蓄額などで首位を独占し続けていた東京は4位「2,121万8,000円」。意外な順位となっています。

 

その後は、5位兵庫「2,083万8,000円」、6位岐阜「2,070万7,000円」、7位滋賀「2,058万2,000円」、8位千葉「1,952万7,000円」、9位埼玉「1,924万4,000円」、10位富山「1,910万7,000円」と続きます。

 

一方金融資産残高の少ない県は、40位熊本「1,166万4,000円」、41位大分「1,150万6,000円」、42位高知「1,148万5,000円」、43位秋田「1,125万4,000円」、44位宮崎「1,020万8,000円」、45位鹿児島「946万7,000円」、46位青森「890万7,000円」、47位沖縄「833万1,000円」でした。沖縄と神奈川の差は「1,595万3,000円」にも及びます。

 

1,000万台を切ったのが3県。東京に比べて家賃が安いから住みやすい……と言われているものの、最低賃金格差が問題視されている点も。「実際の物価は大して変わらない」とは、よく聞かれる声のひとつです。

 

現在、日本人の平均寿命は女性が87.09歳、男性が81.05歳です。2021年次の人口動態調査では、死亡時の年齢について調査しています。同データによると、65歳以上の死亡時年齢で最多となったのは、女性92歳(3万4,506人)、男性85歳(3万330人)でした。

 

比喩でもなんでもない、人生100年時代。働き続けて「老後」を短くするか、頑張ってお金を貯めて穏やかな余生を送るか……。どちらの選択も、現役世代にとっては過酷そのものです。

 

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