経営者には有能な「ナンバー2」が必要といわれるが…「育成」しようとすると失敗する理由【専門家が解説】

経営者には有能な「ナンバー2」が必要といわれるが…「育成」しようとすると失敗する理由【専門家が解説】

会社が創業期を脱して業績が安定したタイミングで、さらなる成長をめざすには、社長が経営に集中できるようサポートする「ナンバー2」の存在が重要になります。しかし、育成するのは容易ではありません。どのようにすればスムーズに育成できるでしょうか。アメリカ発の起業家のための経営システム「EOS(the Entrepreneurial Operating System)」の専門家である久能克也氏が解説します。

「ナンバー2」ではなく経営の仕組みを回す「インテグレーター」を育成しよう

Iさんが見事「誰もが認めるナンバー2」に昇格したのは、逆説的ですが「ナンバー2を育てよう」とはせず、「経営チームをまずは結成する」というアプローチを採ったからでした。

 

「そろそろ社長1人で回すのは限界になりそうだな」と感じたら、まず、本記事で紹介したA社が取り組んだように経営チームを結成し、経営チーム全員で会社の仕組みづくりに取り組むアプローチをおすすめします。そして、その中で「インテグレーター」の役割と責任がはっきりするので、今度はその「インテグレーター」の職責を果たしてくれる人を見出し、育成するのです。

 

求める人材像がはっきりしますし、今いるメンバーの中から抜擢するのか、新規採用するのか、どちらにしても成功する可能性が高くなるはずです。

 

 

久能 克也

株式会社オプティ 代表取締役

EOS JAPAN合同会社 代表

 

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