統計による株価予想は可能!?
凛「ところで、株価が予測できないという話ですが……」
英虎「そうだ、そうだ。予測しようと思うと、予測の分析モデルをつくる必要がある」
凛「おー、なんか聞きたいことに近づいてきました」
英虎「このケースの場合は、株価を予測するんだけど、まずは何が株価に影響するのか、その要因を洗い出す必要がある」
凛「重回帰ですね」
英虎「重回帰、知ってんだ。いいね」
凛「私はこれが自分の人生に重要だと思ったことは、ちゃんと勉強します。大学まではつまらなかったので、あまり勉強しなかったですけど……自分の直感として統計をちゃんとやると、株はいけるんじゃないかと思ってます」
英虎「直感がすごい。サラリーマンにはない発想だね」
凛「で、ひでさんは株価予測モデルをつくれたんですか?」
英虎「ごめん、無理だった。なんか、いけそうな感じがしてたんだよね。世の中で起きていることと、その会社に起きていること、この辺はデータで全部とれるから、それを使えば株価の予測なんか簡単と思ってた」
凛「ひでさんの話を聞くと簡単そう。それを凛だけに、こっそり教えてほしいな」
英虎「いやー、そういうのがあったら、こっそり教えるんだけどね」
凛「教えるんだけど?」
英虎「教えられないってことがわかった」
凛「えー、そうなんですか?」
英虎「株価は、とにかくいろいろな要因に影響を受ける。で、何かこの要素だけ見れば株価の変化の多くを説明できる、というものがあればよかったんだけど、そんなものはなかった」
凛「でも世の中だと、この株は割安とか割高とかいってますよね。これって、何か答えがあるってことじゃないんですか?」
英虎「その答えをつくろうと思ったんだよ。世の中でいわれている割安とか割高の基準がよくわからないので、自分で計算してみようと思った」
凛「うん」
英虎「結果、これは無理だと思った。要因が多すぎて、全然精度が出ない。自分でやってみて思ったけど、世の中でいわれている基準も、ちょっと怪しいなって」
凛「私は何を信じたらいいんですか?」
英虎「まずは、株価は予測できないということだけを理解すればいい」
凛「わかりました」
残念ながら株価は予測できないというのが、今の世の共通認識である。では、どうするのか? ふたりの会話の続きを見てみよう。
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