「お金を増やすこと」は必要不可欠
情熱があり、それに基づいて行動している。経済的自立に向けてそれで充分かというと、残念ながらそうではない。情熱とか行動のような、ふわっとした話をしていると、なんとなくいけそうな感じがしてくるが、そもそも経済的自立を実現するためには、お金を増やさないといけない。ここはごく現実的な話である。
準備3・4:労働による収入・資産による収入
お金を増やすための手段は、《③労働による収入》を増やすことと、《④資産による収入》を増やすことである。
労働による収入を増やすためにはKKD、すなわち「勘」「経験」「度胸」に支配されているビジネスの世界で、いかにのし上がっていくか、というのが最も重要な論点であると私は捉えている。
これについては、業種や職種は関係ない。KKDである限り、新参者はいつまでたっても上にはいけない。なぜなら、経験ではこれまでいる人に勝てないからである。
「あなたの言ってることはわかるけど、私たちの経験では、こっちのほうが正しいよ(=経験もないくせに偉そうなこと言うな!)」といった世界観である。
こういう世界に立ち向かっていくためにはどうしたいいか、ということを自分で深く考える必要がある。考えないとKKDの世界に流されて、あなたもいつも間にかKKDの住民になり、経済的自立は遠のいていく。
資産による収入を増やすためには、端的には投資をがんばることである。ただ、ここは人間の本能と本気で戦う覚悟が必要となる。
損失回避性※2しかり、焦り本能※3しかりである。ぼーっとしていると本能に支配され、「無気力になって何もしないか」「勝てる見込みの小さい博打に手を出すか」のいずれかになってしまう。
ぼーっとせずに自分のアタマで考えることが大切ではあるが、ここではその前提としての統計の理解が死ぬほど重要である。
■【ケース2】「統計を気にするのは素人」と言う投資の売り手
喫茶店で仕事をしていると、投資を売り込もうとしている人が、お客さまに対して必死に説明しているシーンにぶつかることがある。
投資を売りたい人「この商品、利回り10%ですよ! アインシュタインも言ってる複利の魔術で10年持ってると、2.6倍になりますよ!」
手ごわいお客さま「そうなんですね。でもリスクもありますよね」
投資を売りたい人「リスクは大丈夫ですよ。だいたい毎年10%付近の利回り出てますから」
手ごわいお客さま「利回りでなく商品自体の価格の過去20年の標準偏差って、どれくらいですか? さらに変動係数は他の商品と比較して、どれくらいですか?」
投資を売りたい人「えっ、標準偏差、変動何?……あー、素人はよく言うんですが、そういう統計的な数字とかは気にしないほうがいいですよ。投資のプロは、あまりそういうこと気にしないですから。とにかく10年で2.6倍ですよ。他にこんな商品ありますか?」
これは極端な例だが、類した話をよく耳にすることがあり、聞いているととても悲しくなる。もっとみんなで統計を勉強しよう! そして正しく資産による収入を増やそう!
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