ツタンカーメンとアンケセナーメン(※PIXTAより)

「歴史はツッコミづらい人が作る、と思うのです」世界史ゆっくり解説系YouTuber・弥嶋よつば氏はそう語ります。ハプスブルグ家に「それ以上の近親婚は、しゃくれてしまいます」なんて誰が言えるでしょうか。離婚したいがために英国国教会を設立し、妻の罪をでっちあげて処刑したヘンリー8世。「どんだけ離婚したいねん」「自分が処刑されろ」と総ツッコミが入れば、現在の英国国教会は存在しなかったでしょう。歴史を作った数々のボケにツッコめる時がやって来ました。弥嶋よつば氏、平松健氏による書籍『明日誰かに話したくなる 王家の話』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、紹介します。

まとめ:ツタンカーメン家は古代エジプトの中でもかなりカオス

もなか:「近親婚の果ての後継者不足、そしてネフェルティティ、メリトアテン、アンケセナーメン…女性たちが数奇な運命をたどった一族だった。」

 

みるく:「運命に翻弄されたようにも見えるけど、ネフェルティティちゃんはスメンクカラーとしてエジプトを立て直す道を選んだし、アンケセナーメンちゃんはヒッタイトから夫を迎えようと画策していたわ。うまくはいかなかったけど、自らの意志で運命を切り開こうとしていたのね。」

 

もなか:「複雑怪奇なツタンカーメンの家系図には、強く生きた女性たちとファラオがいた。」

 

みるく:「歯槽膿漏のアメンホテプ3世、迷惑男アクエンアテン、フォローするスメンクカラーちゃん、出っ歯のツタンカーメン、ジジイのアイ、フンコロガシを処分するホルエムヘブ。」

 

もなか:「まとめがひどいな。」

 

イラスト:弥嶋よつば
イラスト:弥嶋よつば

 

もなか:「宗教改革はうまくいかなかったけど、アクエンアテンの時代にはアマルナ芸術と呼ばれる文化が発展した。その最高傑作があのネフェルティティの彫像だ。すべてが悪かったわけじゃないぞ。」

 

みるく:「そっか。じゃあ仲良くやってるといいわね…!」

 

しくじり一族(家系図)ツタンカーメン【ゆっくり解説】【後編】
※本稿は、上記動画を基に書籍用に加筆修正されたものです。

 

【著】弥嶋 よつば

「よつばch」を運営する、世界史ゆっくり解説系YouTuber。学生時代に家系図に興味をもったことがきっかけで世界の王家・名家の歴史に深い関心を抱くようになり、2020年に初めて解説動画をYouTubeにアップしたところ、1ヵ月で登録者数2.5万人となった。これまでにハプスブルク家、メディチ家、ロマノフ家などの動画が人気をあつめ、現在登録者数19.7万人(2023年9月)。

 

【監修】平松 健

河合塾世界史科講師。高校時代にポエニ戦争のハンニバルのアルプス越えに衝撃を受け大学でローマ史を学ぶ。大学在学中に塾講師のアルバイトをしたことで予備校講師を志す。その後、予備校講師として勤務する傍ら、大学院に進学し「歴史を学ぶ意味」や「暗記型授業」からの脱却を研究する。「受験は楽しく乗り切る」がモットーで授業中は笑い声が絶えない。また、授業内容は受験に関する知識にとどまらない深い話も多く、「受験にとどまらない世界史を学ぶことができた」との声が毎年寄せられる。著書に『改訂版 大学入学共通テスト 世界史B予想問題集』(KADOKAWA)がある。YouTubeチャンネル「平松の世界史鉄則集」も好評。

 

※本連載は、弥嶋よつば氏(著)、平松健氏(監修)の書籍『明日誰かに話したくなる 王家の話』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

明日誰かに話したくなる 王家の話

明日誰かに話したくなる 王家の話

弥嶋 よつば(著)
平松 健(監修)

KADOKAWA

【人気YouTubeチャンネル「よつばch」、待望の書籍化】 権力を分散させないために、近親婚を繰り返したスペイン・ハプスブルク家。「王の長女は王以外の王族男性と関係が持てない」など謎のルールが多数存在する古代エジプト…

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