どうしたらインフレ下でも資産を減らすことなく、自分・家族を経済的に守り、持続可能で豊かな生活を確保できるのか。その基本となる考え方を、経済評論家・政策アナリストの池田健三郎氏は著書『「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得』(日東書院本社)の中で伝授しています。考え方ひとつで資産は増やせるのだとか。そこで本連載では、その考え方を本書から一部抜粋して紹介します。

元手が大きいほど資産を増やしてくれる

また、資金の大きさですが、ごく短期間で1万円を2万円にするためには、例えば(これは資産運用ではありませんが)競馬やパチンコなど、かなりハイリスクな手法によるしかありませんが(しかも、1万円全てを失う可能性も大)、1億円あれば低リスクな0.01%の運用で安全に1万円増やすことができます。

 

元手が大きければ大きいほど、大きなリスクテイクをせずともお金が勝手に働いて資産を増やしてくれるのです。

 

とはいえ、自由に使える投資資金1億円が手元にある方は多くはないでしょうし、あったとしても金利0.01%の運用では1万円しか増えないのですから、その場合はその額にふさわしい、政治・経済動向に関する仮説を含めたマクロの視点から自分なりの資産運用戦略を考えていく必要があります。

 

野村総合研究所の推計によると、2021年に純金融資産保有額で1億円以上5億円未満の富裕層が139.5万世帯、5億円以上の超富裕層が9万世帯あり、3000万円未満が4213.2万世帯、3000万円以上5000万円未満が726.3万世帯です。ちなみに準富裕層は5000万円以上1億円未満で325.4万世帯です。

 

いきなり遺産が入って富裕層以上になる人もいるかもしれませんが、着実にこつこつと資産運用をすべきことは言うまでもありません。

 

※本連載は、池田健三郎氏による著書『「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得』(日東書院本社)より一部を抜粋・再編集したものです。

「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得

「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得

池田健三郎

日東書院本社

日銀出身のアナリストが教える、これからのマネー戦略! デフレ時代の終焉――いま「動かないお金」を持つのはキケンです。 インフレ時代のお金の不安、解決します。 長らくデフレが続いていると思っていたら、いつの…

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