マイホームを夢見る都内勤務のサラリーマン。証券会社で課長職に就いている夫の収入は十分、物件価格の2割もの自己資金も用意していましたが、住宅ローンの審査に落ちてしまいました。否認となった理由はどこにあったのでしょうか。株式会社JKASの代表取締役・西上正通氏が解説します。
長男の小学校入学を機に「夢のマイホーム」購入へ
東京郊外のとある街に、夫婦と子ども2人の4人で暮らす山田さん一家。夫の太郎さんは、証券会社の課長職を務めるまじめな仕事人で、妻・美晴さんは専業主婦として太郎さんを支え、陽気な笑顔で家族を明るく照らしています。
太郎さんと美晴さんには、芝生の庭に囲まれた、家族揃って団欒できる夢のマイホームを手に入れるという夢がありました。
長男が小学校に入る頃、太郎さんの仕事は順調そのもので給料も安定していたため、マイホームの取得に向け、大きな一歩を踏み出すことに決めました。
心躍らせながら一戸建ての物件を複数見て回り、ついに希望に近い理想的な家を見つけました。すぐに不動産仲介会社に購入の意思を伝え、売主と購入条件の調整を行って不動産売買契約を結び、住宅ローンの申込書を申請しました。
「年収は800万円くらいあるし、頭金も2割用意した。問題ないだろう」
住宅ローンの審査結果が出るまでの数日間は不安でしたが、家族全員でその家で過ごす日々を夢見て、心浮き立っていました。
しかし、その数週間後、山田家の夢を打ち砕く試練が待ち受けていました。
銀行から届いた書面に記されていたのは、「非承認」の3文字。
万全を期して住宅ローンの申し込みをした太郎さんは、審査結果に驚きと困惑でいっぱい。一家は重い沈黙に包まれました。
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株式会社JKAS
代表取締役
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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