元偏差値39・限界受験生、「時間はあるのに勉強をサボってしまう」問題は“これ”で激減⇒東大現役合格【実話】

元偏差値39・限界受験生、「時間はあるのに勉強をサボってしまう」問題は“これ”で激減⇒東大現役合格【実話】
(※写真はイメージです/PIXTA)

偏差値39・模試E判定続きの状態から東大へ。松島かれん氏が東大現役合格を果たせた秘訣は、独自の「手帳術」にありました。手帳を使うとスキマ時間が可視化され、合計すれば1日何時間もの「何もしていない時間」があるとわかります。スキマ時間は自身を無理なく勉強モードに切り替えられる「魔法の時間」。サボらず勉強にあてるには、どうすればよいのでしょうか。松島かれん氏の著書『無理せず自然に成績が上がる勉強のトリセツ 東大生の合格手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、見ていきましょう。

<前回の記事>偏差値39・限界受験生「どうして私は勉強しないでダラダラ過ごしてしまったんだろう」⇒〈手帳〉を書き始めたら…すごいことに【東大現役合格者の手帳術】

スキマ時間を見つけても「やっぱりついサボってしまう」問題

手帳を通して、「あれ、この時間何してたっけ…」という魔法の時間を見つけ、「さぁここから活用しよう!」と思った途端、とある壁にぶつかってしまうことがあります。それは「やっぱりついサボってしまう」問題です。きっと多くの人が人生で一度はこの問題に直面したことがあるでしょう。

 

私自身も例外ではなく、高校1年生の頃、勉強しようと決めたスキマ時間につい寝てしまったり、つい動画やドラマを見てしまったりすることが度々ありました。そして案の定、やることが終わらないままテスト直前になって慌ててしまい、「あのとき、ちゃんと勉強しておけば…」と後悔が残ってしまうのです。

サボり対策①1日の予定を書いた「手帳」を開く

そんな後悔を繰り返していた私でしたが、「とある意識」をするようになってから、この「やっぱりついサボってしまう」問題の出現頻度を少なくすることができました。その意識とは、「サボりそうになったときに手帳を開く」ということです。

 

「え! それだけ?」と思う人もいるかもしれませんが、実はこれ、とても効果があるのです。というのも、サボってしまうときも頭ではわかっているはずの勉強内容や期限ですが、手帳に書かれた文字を読み、再度認識すると、「私、今ここで頑張らなきゃどうするの?」と自分で自分の気持ちをコントロールできるようになるためです。

 

以降、スキマ時間に取り組もうと決めていたことへのやる気がどうしても起きず、サボってしまいそうなときは必ず手帳を開いて、取り組むことや期限、自分の目標や夢を改めて目にするようにしています。

サボり対策②電車や図書館など「人目がある空間」を活用

とはいえ、手帳を見返してもやっぱり頑張れない瞬間はありますよね。気づかぬうちに疲れていたり、どうしてもあと一踏ん張りができなかったり…。そんな状況に陥ってしまうと、先生からの「頑張れ」という言葉や、模試・テストの成績表返却などつい何らかの外的要因に「刺激」という助けをもらえたらという気持ちがどこかで生まれてしまい、なかなか自分自身では一歩を踏み出せない…となってしまいます。

 

では、自分1人で立ち上がり、頑張らなければならないときは具体的にどうしたらいいのでしょう。私は「人から見える空間」を積極的に活用するようにしています。

 

人から見える空間とは具体的に、電車や図書館など、「1人の時間」ではあるものの、「周りに人もいる」という空間を指しています。自分1人ではなく、様々な人がそれぞれのことをしている空間では、「頑張ろう」という前向きなスイッチが入りやすいためです。手帳を開いても、どうしても頑張れない。そんなときには、人から見える空間を手帳の時間軸から探して、その時間を勉強にあてて、手帳に書いた目標を達成できるようにしてみてください。

 

せっかく見つけられた「魔法の時間」をサボらず、前向きに活用するため、以上のように「手帳を開く」、そして「人から見える空間」という二段階で自己管理をしてみることをおすすめします。スキマ時間をたくさん見つけ、その時間を全力で頑張れるようになったら、「魔法の時間」という言葉が決して大げさではないと感じてもらえるはずです。

時間は「ない」ときのほうが「ある」

さて、みなさんはどんなときに「時間がない」と感じるでしょうか。1日中予定がなく家で過ごせる日と、1日に予定が何個もあってバタバタと外を動き回る日。どちらの日のほうが時間がないと思いますか?

 

きっと、後者と答える人が多いでしょう。「外での予定が多い日=時間がない日」という思考は、自由に「見える」時間の多さに着目したときに生まれるものだと私は考えています。確かに、この考えに基づくと、1日中家にいられる日は自由に見える時間がいっぱいありますよね。

 

そして現に、かつての私も、自由に見える時間がたくさんある前者のほうが「時間があり」、後者は「時間がない」と思っていました。

 

ですが、手帳を続けるなかで、時間があるとは、自由に「見える」時間の多さではなく、自由に「使える」時間の多さなのではないかと考えが変わっていきました。この考えに至ったきっかけは、1日中家で勉強に取り組める時間が長いはずの日にはなかなか集中できない一方、学校にいる間や通学時間などのスキマ時間は他の時間と比べてけた違いに集中できることに気づいたからでした。

スキマ時間こそ、実は「とても使える」時間

スキマ時間に集中しやすい理由の1つとして、前回もお話したように、短い時間なだけでなく、終わりが明確に決まっていることが多いため、体力的にも気持ち的にもメリハリがつけやすくなるということが挙げられます。そのため、一見短い時間に思えるスキマ時間こそ、実はとても使える時間だと考えています。

 

自由に見える時間が少ない日、すなわち予定の多い日は「時間がない」と感じてしまいがちです。もちろん、スキマ時間と自宅で腰を据えて何かに取り組む時間の、どちらがはかどるかという点については、個人差や状況、勉強内容によると思います。ですが、忙しい日にはスキマ時間が多く存在するため、予定の多い日こそ実は自由に使える時間がたくさんあるかもしれないということをお伝えできればと思います。

 

「予定がいっぱいあって時間がないから仕方ない」という考えは、もしかしたら思い込みかもしれません。忙しさで心が折れそうになったときには、この考えを思い出して、前向きな気持ちで手帳を開き、1つひとつの勉強に取り組んでみてください。「やらない理由」はそこかしこに転がっており、拾うのは簡単です。それでも、たくさんあるやらない理由を拾って並べるのではなく、「やる決意」を抱いた先には必ずたくさんの学びや成長、光があります。

 

「やらない理由」ではなく「やる決意」を。それがどれほどかっこよくて、まぶしいことかをお伝えしたいです。

 

 

松島 かれん

 

2001年生まれ。東京大学農学部4年(2023年時点)。

高校1年生の頃、自信のなさやいろいろなことに悩み続け、「一歩が踏み出せない自分を変えたい!」と思い、東大受験を決意。しかし、数学では一桁の点数を記録したり、受験勉強とは何をどのように勉強したらよいのかわからず、多くの悩みに直面する。そんなときに出会ったのが手帳であった。自分は勉強が苦手なだけでなく、自分に合った勉強法も見つけられていないのだと気づく。

手帳を書き始めると、自身の性格や考え方を踏まえて勉強と向き合えるようになり、自分の行動も気持ちも大きく変化していくことを手に取るように感じた。その後、3年間10~14時間受験勉強に励み、高校から学年1人東大に現役合格。

大学入学後は、自身と同じような悩みを抱える中高生の背中にそっと寄り添い、少しでも笑顔を届けられたらという気持ちから、リアルドラゴン桜プロジェクト講師をはじめとし、全国各地で講演会を行うほか、書籍や連載、記事の執筆に励んでいる。

※本連載は、松島かれん氏の著書『無理せず自然に成績が上がる勉強のトリセツ 東大生の合格手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

無理せず自然に成績が上がる勉強のトリセツ 東大生の合格手帳術

無理せず自然に成績が上がる勉強のトリセツ 東大生の合格手帳術

松島 かれん

日本能率協会マネジメントセンター

【偏差値39から東大現役合格を実現!】 高校1年生の頃、自信のなさやいろいろなことに悩み続け、「一歩が踏み出せない自分を変えたい!」と東大受験を決意した松島かれん氏。しかし、数学では一桁の点数を記録したり、受験…

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