老後の民間の保険はなにに加入すればいい?
病気やけが等で医療機関にかかる際には、国民皆保険制度が提供されますが、治療の費用等が高額になる場合は経済的な負担が大きくなる可能性があります。急に病気になったときにかかるお金の不安を持っている女性は、医療保険について知っておいてもよいのではないでしょうか。
世の中には、保険商品がたくさんありすぎて、違いがわかりづらい方も多いと思います。保険の種類は、大きく第一分野から第三分野の3つに分類されています。第一分野は、終身保険や定期保険など生命保険会社が取り扱っている生命保険、第二分野は、火災保険や自動車保険など損害保険会社が取り扱っている損害保険、第三分野は、生命保険会社と損害保険会社の双方が取り扱っている医療保険やがん保険、介護保険などの保険です。
病気やけがに備えるという点で、民間の保険会社が提供している医療保険は、病気やけがで入院、あるいは所定の手続を受けたときに給付金を受け取れる保険です。保険金・給付金の種類としては、主に「災害入院給付金」「疾病入院給付金」「手術給付金」「死亡保険金」の4つが挙げられます。
保険期間のタイプには、「定期型(歳満期・年満期・更新)」と「終身型」があります。
「定期型(歳満期・年満期・更新)」保険の仕組み
「定期型(歳満期)」の場合は、契約当初に定めた年齢までを保険期間とし、その間の掛金は一定です。「定期型(年満期・更新)」の場合は、一定の年数を保険期間として、保険会社の定める年齢まで健康状態に関係なく更新できますが、更新時には保険料が高くなるケースが多くなっています。保険料払込期間は、一般的に保険期間と同一です。
「終身型」保険の仕組み
一方、「終身型」の場合は、一生涯にわたって保障されますが、一定期間または一定年齢まで払い込む「有期払い」と、一生涯払い続ける「終身払い」があります。どのタイプを選択するかは、ご自身の希望次第です。
月々の保険料は少額にみえるかもしれませんが、生涯の支払総額となると、決して少ない金額とはいえません。仮に保険商品に加入をされる場合は、契約後に支払う総額はもちろんのこと、保険内容をきちんと理解し、年齢や家族構成等を踏まえて、自分にとって必要な保障を検討の上、契約されることが重要だといえます。
自立した生活を営んでいく上で、病気やけがに備えることは大切なことです。学んだ知識をもとに、現在の貯金額や月々必要な生活費等を勘案し、保険の加入等の有無を判断されるとよいでしょう。
小島 明子
日本総合研究所創発戦略センター
スペシャリスト
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