とりあえずよい大学、もしくは有名な大学に行かせたい、英語を学んで生活に活かしたい、伸び伸びと学生生活を過ごしたい、受験だけのためではない勉強をしてみたい、海外でスポーツに打ち込んでみたい等の様々な要望があります。これらの要望に加えてカウンセリングを通じて成績、英語力、予算からその生徒さんのライフプランニングにあった学校をいちから選んでいきます。
教育にかける予算も大まかなカテゴリーがあり、公立だと年間300万円、私立だと300〜600万円、ボーディングスクール等になると600円〜1,000万円の学校もあります。ですから、まずご予算をお伺いして、そのなかでベストな学校をご提案させていただきます。
日本の留学生が海外の学校を受験される場合には、生徒さん本人よりも親御さんのほうが不安になったり心配なさるケースが多々あるので、そのために私たちのようなカウンセラーが初回から本人だけでなく親御さんへの精神的なサポート、アドバイス、コーチングを行なっています。
海外留学で新たな目標を見つけて輝く不登校の生徒
留学される生徒のなかには日本社会や学校に不安や疑問を持ち不登校になった方もいらっしゃいます。
同様にそれを見守っている親御さんの気持ちというのを強く感じますし、特に日本だと不登校児童は教育のレールから外れた存在のように扱われてしまっていますが、海外留学では過去に不登校であったり受験に失敗したりなど、そんなことは誰も知りようがありません。皆さん、完全に気持ちをリセットして留学にいらっしゃいます。
子供達は言わなかったり隠したりしているけれど、これがしたい、こうなりたいという想いは絶対に持っています。
それがいろんな状況で言えなくなったとか、夢を追うことを諦めたという事情があったりするので、私たちは「あなたは本当にやりたいことを自分のなかに持ってるんだよ。夢を持って自由に生きていいんだよ」という事に気がついてもらえるようなサポートとアプローチが必要です。
親御さんのなかには今の状況がすごく不幸だと思われている方も結構いらっしゃいますが、「いやいや、子供が元気でこうやって留学に行きたいなんて言ってくれるんだから、それだけで幸せじゃないですか」と声をかけさせてもらうと、本当に涙を流される方もいらっしゃいます。
確かにこんなこと誰にも気軽に相談できないし、道を示してあげられる人もあまりいないのかなと実感します。だからこそ、この仕事に誇りとやりがいを感じています。
保護者から離れて留学に来る場合に、私たちが一番大事だと思っているのがその子の命を守るということです。それができなそうな場合は来ていただかないほうがよいと思っています。
不登校にもいろんなケースがあります。
どれだけ夢や希望があるからカナダに来たい、海外に出たいという気持ちがあっても、たとえばうつ病や今現在も自殺願望があるならば、まずはそれを治療していただき、その次にカナダにいらっしゃってくださいと丁重にお断りさせていただく場合もあります。
そこは一番大事にしていて、私が子を持つ母親だからこそお子さんとその親御さんに責任を持つようにと強く言いたいです。