相続発生前後にできる対策
相続発生前
兄弟間の仲が悪いというのは仕方のないことですので、相続発生前にできるだけ対策をしておくといいでしょう。
●遺言書を作成する
考えられることとしてはまず、遺言書の作成をしておくことです。
遺言書があれば、基本的には遺言書どおりに遺産を分割することになるため、改めて遺産分割協議の場を設けて話し合いをする必要がありません。
●相続に向けたコミュニケーションをとる
また、もし可能であれば相続発生前に相続に向けたコミュニケーションをとるのが望ましいです。
相続発生後
●遺言書の有無を確認する
先述のとおり、相続発生後は遺言書の有無を必ず確認します。もし遺言書があればそのとおりに遺産を分割すれば大丈夫です。
●弁護士などの専門家に相談する
もし遺言書がない場合は、弁護士などの専門家に間に入ってもらうというのがいちばん無難な解決方法といえます。
◆まとめ
相続で揉める1番の原因は、「相続人間のコミュニケーション不足」です。
したがって、コミュニケーションがとれるのであれば可能な限りとっていただきたいですし、とれないということであれば自らの力だけで解決しようとせず、弁護士など専門家の力を借りることをおすすめします。
<<<【司法書士が解説】兄弟が不仲な場合の相続>>>
加陽 麻里布
司法書士法人永田町事務所
代表司法書士
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】