《最新のDX動向・人気記事・セミナー情報をお届け!》
≫≫≫DXナビ メルマガ登録はこちら
ポイントは「シンプルに」
これから解説する、社員が経営計画づくりに参画する方法は、非常に原則的なものです。自社独自の経営計画づくりを行っている場合でも応用ができると思います。
経営計画は、「何を」「何に」「どの様に」変えるか? というシンプルな思考でつくります(図表2)。
「何を」=現状、スタート地点
「何に」=理想、ゴール地点
「どの様に」=ゴールに到達するためのアイデア
シンプルでありながら、非常に汎用性の高い計画立案の思考法です。新聞配達の現場で、クレームが多いという問題があったとします。この問題に対し、次のような計画を立てることができます。
1ヵ月あたり10件のクレームが発生している。その内訳は、配り忘れが2件、銘柄違いが7件、雨濡れが1件。
【何に】
1ヵ月あたり3件に減らす。配り忘れと雨濡れを0件、配り間違いを3件に減らす。
【どの様に】
アイデア① ポストに入れる前に、必ず顧客台帳を確認してから入れる。
アイデア② 天気に関係なく、新聞をポストに完全に入れる。
アイデア③ ポストに完全に入れると、顧客が、新聞が入っていないと勘違いするので、事前の集金時に、完全に入れることを伝える。
計画立案の会議では、話し合いの内容を、「何を」「何に」「どの様に」の3つのうちの、どれかに絞ることが重要です。
ある人は現状の問題点(何を)を、別の人はアイデア(どの様に)を、また別の人は、理想(何に)を語っているということが起きると、会議は混乱します。付箋などを使わずに口頭だけで話し合いを行うことも混乱を招きます。一体、今、何について話し合っているかが分からなくなり、イライラが募り、口論になるかもしれません。話し合いのポイントを定め、付箋に書いてから話し合うようにしましょう。
米澤 晋也
株式会社Tao and Knowledge代表
株式会社たくらみ屋代表
一般社団法人夢新聞協会理事長
《最新のDX動向・人気記事・セミナー情報をお届け!》
≫≫≫DXナビ メルマガ登録はこちら