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計画力よりも、「修正力」がものを言う時代
正解がなく、変化が激しい時代では、「綿密に計画を立て、計画通りに進める」という方法が通用しません。私に寄せられる相談の中にも、このことに起因するものが多くあります。
典型的な相談は、「計画を立てたは良いが、その通りに進まず、修正しようと思っても、そんな時間もなく、気付けば絵に描いた餅に終わってしまう」というものです。当社にも経験があります。1995年にWindows95が発売されて以降、社会は急速にIT化が進みました。しかし、新聞業界は、「まさかニュースをパソコン画面で読む人は少ないだろう」と高を括っていました。ところが、スマートフォンの登場で状況が一変したのです。そんな状況下で、私は計画通りにいかないじれったさを痛感しました。
毎年、決算直後に、決算報告と、本年度の経営計画発表会を行ってきました。計画は私が1人でつくりました。A4用紙20ページ分という、非常に情報量が多く綿密なものです。しかし、計画通りに進んだためしはなく、すべて絵に描いた餅に終わりました。
原因は2つあります。1つは、経営計画=「P」に社員が参画していないので、他人事になっていたことです。もう1つの原因は、計画が綿密過ぎて、修正に手間がかかり過ぎたことです。つくり替えるとなると、2週間~3週間ほどかかります。ある年など、修正を繰り返していたら決算月になっていたこともありました。計画重視の経営は、今の時代には向かないことを、身をもって体験したのです。
今の時代は、「計画力よりも修正力」がものを言います。方向性と大まかなシナリオ「P」を決めたら、できるだけ早く、「D」(行動)し、素早く「S」(検証)し、次の行動を「P」するという修正力が求められます。「やっては直し、やっては直し」……PDSの高速回転ができるチームをつくることです。
米澤 晋也
株式会社Tao and Knowledge代表
株式会社たくらみ屋代表
一般社団法人夢新聞協会理事長
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