特に気をつけるべきは借金は「リボ払い」
中でも気をつけるべきなのが、「リボ払い」と呼ばれるものです。これは名前にローンとかクレジットとついていませんので、払い方のバリエーションの一つのように聞こえますが、まぎれもなく高利の借金です。
年利15%といった極めて高い金利が適用されます。ご存じのとおり、リボ払いというのは毎月一定額の返済ですから、それほど返済額が増えている感覚がないのですが、実は相当負担が大きいのです。
大手クレジットカード会社のWEBサイトで返済のシミュレーションをしてみました。借入金が100万円で、毎月の返済額を1万円と設定した場合、現在の金利で計算すると返済するのが8年3ヶ月後となり、支払う金利と手数料は62万9,099円となります。
つまり、借りたお金の6割以上も余分にお金を払わなければならないのです。さまざまな家電製品や洋服を欲しいがままにリボ払いで購入し、その金額が合計100万円になった場合、あなたは62万円も余分にお金を払わなければならなくなるのです。いくら欲しいものがあるからといって、それだけのお金を余分に払う価値があると思いますか?
リボ払いが始末に悪い理由を整理すると次の4つです。
1.借入金が増えても毎月の返済額は変わらないため、借金しているという意識が薄れる
2.その結果、知らず知らずのうちに借入額が増えがちとなる
3.借入額が増えると返済期間が長くなるため、返済完了までの利息の負担が大きく増える
4.返済総額がわかりにくいため、いかに多くの利息を払っているかが実感しにくい
繰り返しになりますが、借金をして金利を払っても、それを上回る利益(金銭的のみならず精神的な満足感も含めて)があると思えば、ローンを利用するのもいいでしょう。
ただ、目先の欲望のためだけに必要以上にローンを利用するのはやめた方がいいと思います。間違いなく、金利も人生における大きな無駄の一つですから。
大江 英樹
株式会社オフィス・リベルタス
取締役
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