(※写真はイメージです/PIXTA)

金利とはなんでしょうか? 説明がなくとも「それぐらいはわかっている」という人が多いと思いますが、金利の意味とその仕組みをきちんと理解していない人は意外と少なくありません。その本質を正しく理解していなければ金利の支払いで失敗することも……。本連載では、経済コラムニストとして活躍する大江英樹氏の著書『50歳からやってはいけないお金のこと』から、借金をする際の金利について、一部抜粋してご紹介します。

特に気をつけるべきは借金は「リボ払い」

中でも気をつけるべきなのが、「リボ払い」と呼ばれるものです。これは名前にローンとかクレジットとついていませんので、払い方のバリエーションの一つのように聞こえますが、まぎれもなく高利の借金です。

 

年利15%といった極めて高い金利が適用されます。ご存じのとおり、リボ払いというのは毎月一定額の返済ですから、それほど返済額が増えている感覚がないのですが、実は相当負担が大きいのです。

 

大手クレジットカード会社のWEBサイトで返済のシミュレーションをしてみました。借入金が100万円で、毎月の返済額を1万円と設定した場合、現在の金利で計算すると返済するのが8年3ヶ月後となり、支払う金利と手数料は62万9,099円となります。

 

つまり、借りたお金の6割以上も余分にお金を払わなければならないのです。さまざまな家電製品や洋服を欲しいがままにリボ払いで購入し、その金額が合計100万円になった場合、あなたは62万円も余分にお金を払わなければならなくなるのです。いくら欲しいものがあるからといって、それだけのお金を余分に払う価値があると思いますか?

 

リボ払いが始末に悪い理由を整理すると次の4つです。

 

1.借入金が増えても毎月の返済額は変わらないため、借金しているという意識が薄れる

2.その結果、知らず知らずのうちに借入額が増えがちとなる

3.借入額が増えると返済期間が長くなるため、返済完了までの利息の負担が大きく増える 

4.返済総額がわかりにくいため、いかに多くの利息を払っているかが実感しにくい

 

繰り返しになりますが、借金をして金利を払っても、それを上回る利益(金銭的のみならず精神的な満足感も含めて)があると思えば、ローンを利用するのもいいでしょう。

 

ただ、目先の欲望のためだけに必要以上にローンを利用するのはやめた方がいいと思います。間違いなく、金利も人生における大きな無駄の一つですから。

 

 

大江 英樹

株式会社オフィス・リベルタス

取締役

 

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50歳からやってはいけないお金のこと

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