(※写真はイメージです/PIXTA)

※本記事は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社による寄稿です。

為替

ここ2週間の豪ドルの対円レートは、上昇しました。7月4日、豪州準備銀行(RBA)は金融政策決定会合で政策金利を据え置きました。前回会合では、2ヵ月連続で利上げを実施し、さらなる利上げを示唆していましたが、6月28日に発表された豪州の5月の消費者物価指数(CPI)は前月比▲0.4%とインフレが減速したことなどにより、7月は政策金利が据え置かれました。ただしRBAの声明文では、豪州のインフレ率は依然として高く、労働市場も引き続き引き締まった状態にあることから、今後も物価と賃金の上昇が再加速するリスクを警戒している旨が示されました。また期間中、米国では追加利上げ期待が高まったことで米ドル高・円安が進行しました。これらを背景に、豪ドルの対円レートは上昇しました。

 

金利

ここ2週間の豪州3年国債利回りは、小幅に上昇しました。6月28日に発表された豪州の5月のCPIは前月比▲0.4%とインフレの減速を示したことから、豪州の3年国債利回りは一時低下(債券価格は上昇)しました。7月4日のRBAの金融政策決定会合では、5月のCPIの減速などを背景に政策金利が据え置かれたものの、声明文では物価と賃金の再加速リスクへの警戒感が示されたことなどから、豪州の3年国債利回りは上昇しました。

 

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「米ドル高・円安」進行で「豪ドル/円」も上昇 2023年6月20日~7月4日のオーストラリアマーケット動向【三井住友DSアセットマネジメントが解説】 』を参照)。

 

(2023年7月6日)

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