2023年パリ・エアショー、受注実績は1,200機以上、770億米ドル(約11兆1,402億8,300万円)相当
パリ・エアショーは、2年に1度パリで開催される航空宇宙業界の国際見本市で、世界最大規模のイベントだ。
ショーの開催期間中、AviationValuesは1,213機の新造旅客機ナローボディ(エンブラエルE190およびエアバスA220サイズ以上の単通路機と定義)およびワイドボディ(2通路)機の正式発表を追跡した。
これらの受注額は、2023年6月25日時点で機齢0歳の市場価値に基づくと、約770億米ドル(約11兆1,402億8,300万円)となる。受注額には、確定発注とオプションのほか、展示会で最終決定された既発表の覚書も含まれる。
実際に支払われる注文価格は、各注文者と各メーカーとの秘密交渉事項であることに留意することが重要である。また、最終的な納品価格には、発注日から実際の納品までの間に、交渉による価格上昇分が課される。
主な受注はインドの航空会社によるものである。エア・インディアはボーイングとエアバスを合わせて約370億米ドル(約5兆3,525億4,950万円)相当の540機を発注、インディゴ航空は約280億米ドル(約4兆499億3,400万円)相当のエアバスA320neoファミリーのナローボディ機500機の発注を発表、アカサ航空は約2億米ドル(約289億2,810万円)相当のボーイング737MAXを4機追加発注した。
また、大手リース会社アボロン社はボーイング737MAXを40機(約20億米ドル、約2,892億8,700万円)、アゾーラ社はエンブラエルE190 E2を5機(約2億米ドル、約289億2,810万円)、エア・リース社はボーイング787を2機(約3億米ドル、433億9,305万円)追加発注した。