長期投資の途中だが…売却したくなったらどうする?
投資初心者
長く運用を続けたほうがメリットが大きい※というのはわかったんですが、お金が必要になったら引き出していいんですよね?
※ FPの横山光昭氏の著書『知識ゼロですが、つみたてNISAとiDeCoの次はどんな投資をすればよいですか。』(インプレス)で、
長期投資で商品を売るのはデメリットが多い。売却に手数料がかかる場合が多いというのもそうだけど、一番のデメリットは複利効果の恩恵が少なくなること。長期投資の強みは、複利効果の存在によるところが大きい。
と説明している。
横山FP
思わぬ病気やケガ、失業でお金 が必要になることもあるよね。 資産形成はそういうときの備えでもあるから、必要に応じて引き出すのは問題ないよ。ただし、 必要以上の資産は引き出さず、 運用自体は続けていこう。
投資初心者
マイホームの購入にも使いたいし、結婚記念日の旅行にも使いたいな……。
横山FP
そういった「2~3年のうちに使う予定がわかっている費用」は現預金で手元に用意しておくほうが安全だよ。なるべく先の将来や、万が一のときにだけ引き出すつもりでいたほうが投資効果は大きくなるからね。
投資初心者
なるほど。じゃあ、万が一お金を引き出す必要に迫られた場合には、どの商品から売却していったらいいんでしょうか。
横山FP
まずは運用成績のいい商品から売却していこう。
投資初心者
成績がいい商品からですか? もっと伸びるかもしれない商品を手放すのはもったいない気がしてしまいます。
横山FP
今後どうなるかわからないからこそ、確実に利益が出ている商品から売っていこう。今は伸びていない商品も、長期的には伸びる可能性があるからね。
<注釈>
・「2~3年のうちに使う予定がわかっている費用」とは……ライフイベントを考えたうえで、結婚式や出産の費用、 子どもの入学金など、 数年以内に必要となることがわかっている費用のこと。すぐに現金化できる状態が望ましい。
・「ライフイベント」 とは……人生における出来事 (イベント) のこと。就学・進学、就職・転職、結婚、出産・子育て、 教育、退職など。 一人暮らしの開始や住居の住み替え、起業、旅行なども含みます。
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