NISAやiDeCoだけでは足りない…もっと増やすなら?
課税口座*では投資信託に限らず、幅広い金融商品で積極的な運用ができます。ETF(上場投資信託)への投資もそのひとつ。ここではETFの基本を学んでいきましょう。
* 運用益に税金がかかる口座(本記事では、NISAやiDeCoを非課税枠の上限枠いっぱいまで利用しており、さらにプラスで資産運用を行うケースについて解説する)
非課税枠にプラスで運用するなら…「ETF」の購入を検討
横山FP
課税口座を使うなら、より積極的な運用の仕方がある。それがETF(Exchange Traded Fund)という金融商品に投資していく方法さ。
投資初心者
い、ETF……何だか難しそう。
横山FP
ETFは上場投資信託とも呼ばれる。名前の通り投資信託の仲間だから、商品の内容自体はたいして変わらないよ。どちらも様々な金融商品に分散投資できる、初心者でも保有しやすい商品だから安心してね。
投資初心者
中身が同じなら、買い方に何か違いがあるんですか?
横山FP
察しがいいね。投資信託は証券会社という、いわば「お店」で買える商品。お店の人があらかじめ商品を用意していて、お客さんが買い注文すれば、そのあと受け取りできる仕組みになっている。
投資初心者
購入しやすいですね。
横山FP
一方でETFは、野菜や魚などが市場で競りによって取引されているイメージだよ。
投資初心者
慌ただしく売買する感じですね。
横山FP
市場には投資家がごった返していて、商品を買いたい人もいれば売りたい人だっている。そうした人たちが、証券会社を通じて希望する買値、売値を提示し合って、オークション方式で取引していくわけだ。売買の状況によって、価格がリアルタイムで動いていくのが特徴だよ。
<注釈>
・「オークション方式」とは……証券取引所において、たくさんの注文を突き合わせて売買を成立させる方式。最も高い価格の買い注文と最も低い価格の売り注文とを優先して成立させるなど、一定の原則に従い運用される。
・「流通市場」とは……すでに発行された株式やETFについて、投資家の間で時価により取引される市場のこと。株式の発行やETFの設定などが行われる「発行市場」と区別して呼ばれることが多い。
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