「つみたてNISA」と「iDeCo」だけで老後の準備は足りる?
投資初心者
投資はできる範囲から始めることが大切なのはわかりました。でも、他の人がどれくらい積み立てているのかやっぱり気になります。
横山FP
積立額を決める参考までに知っておくのもいいかもね。まずiDeCoの掛金平均だけど、加入者の被保険者区分で異なるよ。自営業の人などが該当する第1号被保険者では2万7270円、会社員や公務員の人が該当する第2号被保険者の平均は1万4352円となっているね。
一方、つみたてNISAの平均設定額は2万8212円だよ。
投資初心者
つみたてNISAのほうが多く使われているんですね。
横山FP
楽天証券の統計によると、つみたてNISA利用者の約6割が満額近くまで利用していることがわかるよ。
投資初心者
やっぱり限度額いっぱいまで使ったほうがいいのかな……。
横山FP
そうだね。例えばつみたてNISAの平均に近い2万8000円を30年間、毎月積み立てると、最終的な運用成果は約1600万円を見込めるんだ。
投資初心者
老後の自己資金って3000万円近く必要という話でしたよね。全然足りない……。
横山FP
非課税制度の枠はフルで使い、さらに課税口座の利用も検討していきたいね。
<注釈>
・「被保険者区分」とは……国民年金の加入区分を指す。学生や自営業、パートやアルバイトなどは第1号、会社員や公務員など厚生年金加入者は第2号、第2号被保険者に扶養されている人は第3号被保険者となる。
・「運用益(売却益・分配金)」とは……投資の運用で得られる収益のこと。例えば、売却時の価格が購入価格より上回っていたときに得られる売却益や、定期的に支払われる分配金の利益が当たる。
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