小学校に上がると学用品が増えるため、つい忘れ物をしてしまうお子さんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。どうすれば子どもの忘れ物を減らせるのか、忘れ物を減らすコツや学用品の整理収納術について、整理収納アドバイザーのゆうさんにお話を伺いました。
子どもの「忘れ物」がゼロになる!学用品の“収納術”【整理収納アドバイザーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

 

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小学生になると忘れ物が増える原因は?

小学生になって忘れ物が増えたというお子さんは少なくありません。小学生が忘れ物をしてしまう原因は、下記の2つが挙げられます。

 

①園児のときと比べて生活が変化し、自分で管理しなければならないものが多くなったこと

②時間配分が難しくなったこと

 

よくある忘れ物は宿題や給食セットの毎日の持ち物、鍵盤ハーモニカや習字セットといった特別な持ち物の2タイプです。玄関に水筒を置いてそのまま忘れて行ってしまった、という経験もあるのではないでしょうか。保育園や幼稚園では毎日持っていくものはほぼ同じでしたが、小学校にあがると毎日時間割が変わり、特別な持ち物も増え、ハンカチや給食袋など細かいものも多くなるためです。

 

しかし、前日に準備するなど時間に余裕を持たせて物を上手に管理すれば、忘れ物をかなり減らすことが可能です。

忘れ物を減らす2つのコツ

①ルーティン化する

ひとつは、ルーティン化してあげることです。とくに宿題や給食セット、水筒などは持っていくことを習慣づけると忘れにくくなります。そのために、慣れるまでは声掛けや、言葉だけでは忘れてしまうお子さんも多いので手渡してあげたり、見送るときに一緒にチェックしてあげたりするとよいでしょう。

 

親御さんとしては、小学生になったのだから自分でやらせなければ、とつい手を放しがちになりますが、実はまだ子どもに任せるのは少し早いのです。とくに1年~3年のあいだは、慣れるまで一緒に準備してあげてください。

 

あまり親が手伝うと、子どもを甘やかしてしまうのではないかと心配されるかもしれませんが、子どもだけという責任、プレッシャーや緊張感を取り除いてあげることもポイントです。安心感と成功体験を増やすことにより、初めて自信が増え、自立心が育つことでひとりで準備できるようになります。

 

子どもに学校から「持って返ってきてもらう」ことも重要です。我が家では持って返ってきて欲しいものを書いたカードをランドセルにつけています。

 

 

②物の定位置を決めて忘れ物をしない仕組みを作る

もうひとつは、子どもに合わせて忘れ物をしないような環境や仕組みを作ることです。我が家の例をご紹介すると、家族がそれぞれ持ち物を収納するための2段棚を玄関に設置しています。上の段にランドセル、下の段に習字セットや鍵盤ハーモニカなどの学用品をそろえておくようにしているので、忘れ物が少なくなります。

 

2段棚
2段棚

 

学用品とおもちゃを分けておくのも重要で、探すのに時間がかかったり、失くしたりする対策として効果的です。また、子どもの見本となるので大人も一緒に使うのがポイントです。我が家では、幼稚園から大人まで使える仕組みとして設置しました。さらに、棚の上には「空っぽボックス」と名付けたトレイを置いています。ここには、翌日に必要なものや名札などを入れておき、出かける前に空っぽにするという約束をして、忘れ物防止に努めています。

 

「空っぽボックス」
「空っぽボックス」

 

また、お子さんが小さいうちは、ホワイトボードに百均などで売られている「お支度マグネット」をつけて、意識づけするのもおすすめです。

 

小学生で必要な学用品は?

実際に小学校で必要な学用品を挙げてみました。

 

1年生~必要な学用品

・教科書

・プリント類

・給食セット(給食のごはん茶碗やコップ)

・水筒

・机にしまう引き出し

・体操服

・体育館シューズ、上履き

・算数セット

・鍵盤ハーモニカ

・絵の具セット

・水着セット

 

2年生~必要な学用品

・30センチ定規

・三角定規セット

・リコーダー

・習字セット

 

3年生~必要な学用品

・コンパス

・国語辞典

 

4年生~必要な学用品

・漢字辞典

・彫刻刀セット

・裁縫セット

 

などたくさんあります。