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ギフテッドとは?
ギフテッドの特徴
ギフテッドとは一般的には知的能力や創造性が高く、特別な才能を持っている人のことを指します。その知的能力の高さから独自の思考プロセスを持っている人も多いと言われ、学習や知識の習得が非常に早いという特徴を持ちます。能力の高さは学習面だけではなく、芸術やスポーツ、科学などの分野でも発揮されることがあります。
ギフテッドの原因
ギフテッドの原因は、遺伝や環境など複数の要因が関係していると考えられています。遺伝的要素はギフテッドの能力に大きな影響を与えるとされており、一部の研究では親子間や兄弟間での知能の相関が示されています。しかし、遺伝だけでは説明できない要素も存在し、家庭環境、教育、栄養、精神的健康などの環境要因も大きく関与しています。
そのため、ギフテッドの子どもたちが持つ特別な能力は、遺伝的要素と環境要素が相互作用することで形成されると考えられています。
ちなみに、ギフテッドの人口は国や評価基準によって異なりますが、一般的には全人口の2〜5%ほどいると言われています。
ギフテッドには2つのタイプがある
すべてにおいて高い能力を持つ「英才型」
「英才型」とは、あらゆる面において学習能力が高く、また創造性や問題解決能力も優れていて、独自の発想やアプローチで新しい知識や技術などを習得していく力を持っています。
知的能力が高すぎることで、学校などの一般的な学習環境では退屈してしまい不満やストレスを感じやすかったり、自分自身に過度なプレッシャーを与えてしまう場合もあるようです。また周囲との能力の違いを感じて、友達作りなどに影響が出てくることも考えられます。
得意と苦手に凸凹がある「2E型」
「2E型」というのはtwice-exception(2重に例外的)の略で、英才型のように高い能力や才能を持ちながら、発達において極端に苦手な部分も持っているタイプです。いわゆる発達障害が合併していると考えられ、例えばASD(自閉スペクトラム症)を持っている場合は強いこだわりを持っていたり、コミュニケーション面に問題を抱えています。高い知的能力を持ちながらとても生きづらさを抱えてしまうというのが「2E型」の特徴です。
ギフテッドの判定方法や相談先について
ギフテッドの判定方法は?
ギフテッドかどうかについては、一般的には周囲の目が増えてくる小学校以降に気づかれることが多いと思います。あるいは未就学児でも親御さんが気づくケースもあります。ギフテッドかどうかは知能指数(IQ)を調べる検査を含む心理検査を受けることで判定することができます。その他にも、高い創造性、好奇心、独自の思考やアプローチなどの特性を持っています。子どもの行動や興味、成長のペースを観察し、ギフテッドの特性があるかどうか確認しましょう。
ただしギフテッドは医学的な診断名ではありませんので、発達障害のように医師によって診断されるものではありません。
検査を受けたり、相談したりできる場所は?
IQ検査は心理検査を行なっている心療内科や精神科などのクリニックで実施していることが多いので、問い合わせをしてみてください。またお住まいの地方自治体でも行なっているところもあります。IQ検査に関わらず、お子さんの特性について気になることがあれば、かかりつけの小児科や学校の教育カウンセラーなどの専門家にお話ししてみてアドバイスを受けることをお勧めします。