(※写真はイメージです/PIXTA)

電気料金が高騰するなか、「住宅用太陽光発電システム」を導入したら、根本的な解決になるのでしょうか。実際に、自分の家に太陽光発電システムを導入したら、どのくらい電気料金をカットすることができるのか。スマートテック、FPの風呂内亜矢氏が監修した『どうする!? 電気代 節約完全マニュアル』(ART NEXT)より、「4人家族」のシミュレーション結果を紹介します。

ケースB. 太陽光発電+蓄電システムを導入した場合

ケースBは、太陽光発電と蓄電システムを導入した場合です(スペック:太陽光発電容量3.7kW、蓄電池容量4.1kWh)。

 

太陽光発電および蓄電システムを導入することで、購入電力量と電気代がケースAと比べてどれほど削減されるか試算し、それぞれの削減率を導き出しました。

 

購入電力量と電気代の削減率は以下のとおりです([図表3]も参照)。

 

【購入電力量】

・2022年8月:[ケースA]536.10kWh⇒[ケースB]109.80kWh79.52%削減

・2023年1月:[ケースA]567.50kWh⇒[ケースB]207.90kWh63.37%削減

 

【電気料金】

・2022年8月:[ケースA]23,682円⇒[ケースB]4,838円79.57%削減

・2023年1月:[ケースA]26,349円⇒[ケースB]9,847円62.63%削減

 

【図表3】ケースB 購入電力量と電気料金

 

夏場に削減率が大きくなっているのは、日照時間が長く、太陽光発電システムの発電効率が良いからです。

ケースC. 太陽光発電のみを導入した場合

太陽光発電のみを導入し、蓄電池を導入しなかった場合において、削減される購入電力量、および電気代を試算し、ケースAと比べたそれぞれの削減率を導き出しました(スペック:太陽光発電容量4.76kW)。

 

結果は以下の通りです([図表4]も参照)。

 

【購入電力量】

・2022年8月:[ケースA]536.10kWh⇒[ケースB]298.40kWh44.34%削減

・2023年1月:[ケースA]567.50kWh⇒[ケースB]391.40kWh31.03%削減

 

【電気料金】

・2022年8月:[ケースA]23,682円⇒[ケースB]11,377円51.96%削減

・2023年1月:[ケースA]26,349円⇒[ケースB]18,070円31.42%削減

 

【図表4】ケースC 購入電力量と電気料金

 

やはり蓄電システムありの試算と比べると大幅に落ちますが、それでも月額1万円前後の節約にはつながります。

 

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どうする!? 電気代 節約完全マニュアル

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