子どもの独立時などが契約見直しの好機!
◆アンペア制の契約の場合アンペア数の見直しを
電力会社と結んでいる契約が、本当に自分たちに適切なプランなのかを確認し、改善の余地があるようならば変更を申請する。「基本料金(契約プラン)の見直し」をするだけで、月額数百円の節約になり得ます。
基本料金が契約アンペア数によって決まる「アンペア制」を取っている会社と、契約アンペア数にかかわらず基本料金が決まっている「最低料金制」の会社があります。
たとえば、アンペア制を取っている東京電力の場合、契約アンペア数は原則として10~60Aの範囲で、顧客の申し出により決定されます。
ちなみに契約アンペア数の変更は電力会社のサイト上の操作、もしくはカスタマーセンターへの電話1本で可能なので、手続きのハードルも低いです。
◆生活環境や家族構成が変化したら見直しの好機
おもに子どもの独立やパートナーとの離別などで家族の構成人数が変わったタイミングが、アンペア数見直しの好機です。複数人で同時に家電を使うタイミングが減るので、アンペア数を引き下げてもOKになる可能性があります。
アンペア数を10A引き下げると月約300円、20A引き下げれば月約600円の節約になります。
同様に、コロナ禍が落ち着いて在宅ワークが減るなど、ライフスタイルが変わった場合もアンペア数の見直しをおすすめします。
また、2016年の電力小売り自由化を受けて「時間帯により電気代が変わるプラン」「ほかの公共料金との抱き合わせでオリジナルのポイントが付加されるプラン」など、独自のプランが選べるようになっている大手電力会社も多いです。
現在のプランが自分の生活環境に適しているか、いま一度見直してみましょう。
こんなときは基本料金・契約プランの見直しを考えてみよう
◆結婚・出産・子どもの独立……家族構成が変わったタイミング
結婚や出産によって同居家族が増えたり、子どもの独立などによって減った場合には、これまで契約していたアンペア数では足りなくなったり、逆にそこまでのアンペア数は必要なくなったりすることも多々あります。
家族構成が変わったら、一度、電気代の明細表とにらめっこしてみては?
◆転職・引っ越しほか生活環境が変わったタイミング
コロナ禍で在宅ワークとなり、在宅時間が大幅に増えたことで電気代がかさんだという人も多いはず。その場合、もともと夜間の在宅時間が長かったために「夜間の電気代がお得なプラン」を選んでいた人はノーマルなプランに戻してみるなど、契約プランを再考してみましょう。
契約アンペア数を変えると基本料金が変わる
契約アンペア数は原則として10~60Aの範囲で、顧客の申し出により決定されます。2023年4月の料金改定を受けて、10Aごとの基本料金の単価もアップ。
たとえば東京電力の「従量電灯B」だと、家族構成が変わるなどして、20A近く必要アンペア数が減った場合は、それだけで600円弱の節約になります([図表1]参照)。
◆契約アンペア数を変えるには?
契約アンペア数を変えるには電力会社のカスタマーセンターに電話などで申し込めばOKです。または、ほとんどの電力会社ではインターネット上で手続きを完了できます。
戻すことも容易なので、後で紹介する「シミュレーション」を確認して契約アンペア数を変えたほうがいい場合は「とりあえず変えてみる」ことも可能です。